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祈りの感覚

 私は自分が多面体であることを感じた。私は一つの面で構成されているのではなく、様々な面が輝き、色彩に溢れていた。男性と女性、小さな子供からお年寄りまで性別・年齢を問わず、より多くの人々の顔を自分の顔として写し取りたいという切なる祈りがあることを感じた。私の霊は天に手を伸ばし、私を引き上げてくださいと叫んでいる。私の霊性が高められる時、そこには、いつもキリストと出会った人がいた。み言葉を通してキリストと出会った人がいた。キリストと出会った人の祈りは伸びやかで、温かく、空の青さを超えていくように清々しい。そして、祈りの余韻は、まるで幼子が眠るようにふんわりと優しい……。柔らかな日差しに包まれて光の輪が幾重にも重なり、ふわふわと広がっていくような余韻……。
 これまで、多くの人々が私のために祈ってくれた、多くの人々が私に手を伸ばし、「主の平和」と挨拶してくれた。多くの人々と優しい握手をした。私は他の人たちより、神の愛を感じられる環境に恵まれて育った。なのに、何故、私は突発的に本気で自分を殺そうとしてしまうのだろう。アッバ、父なる神よ、今はただ、そばにいて欲しい。死なないように、見ていて欲しい。

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