ニンジャの話 その10 カウンセラー
ハンドボール部と並んで記憶に残っているのは「キャンプカウンセラー部」のお兄さん・お姉さんたちです。当時父は住んでいる県のキャンプ協会の理事をしていました。そのこともあったのか勤めている大学に「キャンプカウンセラー部」を創立しておりました。
キャンプカウンセラーとはあまり聞き馴染みのない言葉ですが、簡単に言うと”キャンパーと共に生活をするキャンプ・スタッフ”です。キャンプ場には,キャンプ長をはじめ,多くのキャンプ・スタッフがいますが,キャンパーと最も深い関係を保ち,キャンプ期間中の全生活を共にするのがカウンセラーです。最近はソロキャンプ、ゆるキャンプ、カーキャンプなどさまざまなキャンプの種類があり、コロナのキープディスタンス要請も相まってキャンプ人気ですが当時はかなりマイナーな趣味?でした。父の大学のキャンプカウンセラー部には男女合わせて15人ほどの部員がおり活動しておりました。
当然ながらこの部員も古民家改修に狩り出されます笑。力仕事になるとハンドボールですが、清掃、修復、設営などの作業になるとカウンセラーさんたちが力を発揮します。壁塗り、塗装、内装などの手先の器用さが必要な作業も素晴らしい精度でこなしていきます。さすがキャンパー!
子供であった私がカウンセラーさんたちを好きになったのには他にも理由があります。カウンセラーさんたちはキャンパーから親しみを持ってもらうためにキャンプネームというあだ名をつけます。”くまさん”とか”メガネさん”とかいうものすごくベタなネームなのですが当然子供である私にとってはウケました。またキャンパーを助ける仕事であったので、優しく、奉仕の心があり、何より野外の活動が大好きでした。山に囲まれ、水にさえ苦労する古民家でしたが、裏山にテントを貼り、古民家は山小屋がわり。サバイバル能力に優れたキャンプカウンセラー御一行は頻繁に現れ、あっという間に清掃、修繕をし、楽しげにお泊まりした後、さわやかに後片付けをして帰っていくというなんとも素敵なお客さま(労働力?)でした。
彼らの功績を讃え?た訳ではありませんが、現在 The Ninja Mansion はただの古民家宿泊施設ではありません。2020年にソロキャンプ施設 The Ninja Base を増設し多くのキャンパーをお迎えしています。くまさんたちが40年前にキャンプをした打ち捨てれ荒れていた裏山は今や流行のホットスポットになったわけですからホント何が起きるのかわからないものです。
このキャンプカウンセラー軍団、また別の場面でも大活躍をします。明日はその話!
続く
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