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【まいぶっく06】てれやの君がすてきだよ~大根はエライ

まず表紙がいい。
タイトル「大根はエライ」。
葉っぱはふさふさで、ほおを赤らめた大根。
ふきだしに「そんなことないってば」。

身近な野菜、大根。
その大根を主人公にしたこの絵本。
料理、言葉、ルーツなどが描かれている。

「初めて知った。」というようなことは、ほとんどないけれど、
「あまりにも近くにありすぎて意識してなかったことにスポットライトを当ててくれた。」という印象。

料理が苦手で、レパートリーもほとんどない私。
「あとおかず一品、何作ろう???」 
そんな時助けてくれるのは、「大根の和風サラダ」。(動画料理アプリのクラシルで知った。)

大根を適当な大きさに刻み、ポン酢とごま油と砂糖であえる。カニカマを入れたり白ごまや海苔をかけたりもする。簡単このうえないのに、私好みの味。
ああ、大根さん ありがとう。

煮物、おろし、漬物、汁物。皮だって食べられる。
ビタミンCやA、ジアスターゼ。
生産量も多い。

「エライ」と言われても、
「人気・実力ともにナンバーワン」と言われても、
「そんな・・・」「やめてよ」 もじもじ・・・
と、てれている大根。

絵本全体を通して優しくほのぼのした印象なのだが、このてれている様子は本当にかわいい。
絵の力が、大根をとても愛すべきものにしてくれている。

作者は久住昌之さん。
「孤独のグルメ」の原作者としてテレビでお見かけする機会も多い。

あ!
奥付にタイトル「大根はエライ」の英訳があった。
「DAIKON IS GREAT!」

大根はエライ    (B)
  久住昌之 文・絵  
  福音館
 (たくさんのふしぎ傑作集)                 2018年

読んでいただき ありがとうございました。