【まいぶっく07】そばにいるからだいじょうぶ~ラチとらいおん
小さいとき、こわいものがたくさんあった。
家にひとりで いること、
夜一人でトイレに行くこと、
人の顔に見える天井のもよう、
家の中で聞こえる原因不明の音・・。
大きくなるにつれ、これらはいつのまにか平気になっていった。
(大人になればなったで、また別のものがこわいが・・)
* * * *
ラチは、とっても弱虫な男の子
そのラチのそばにある日突然、「らいおん」があらわれる。「らいおん」と言っても、赤くてちっぽけな「らいおん」だ。
その「らいおん」といっしょに、強くなるトレーニングがはじまる。
「らいおん」がそばについてくれることで、今までできなかったことが、できるようになっていくラチ。
そして とうとう・・・・
* * * *
そばにいてくれる ということが どれだけの安心感をもたらすか。
はげましてくれる ということが どれだけの勇気をあたえてくれるか。
最後は、ちょっぴり悲しい。
でも、らいおんくん かっこいい。
ネットでこの絵本のマグカップを見つけたとき、思わず買ってしまった。
らいおんが、体操をしている場面が描かれている。
長い間、職場で使っていたが、ひびが入ってしまった。
もったいなくて捨てられず、ペン立てとして使っている。
ラチとらいおん
マレーク・ベロニカ ぶん、え
とくながやすもと やく
福音館書店 1965年
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読んでいただき ありがとうございました。