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「三国志」吉川英治さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
中学生の頃に、三国志は
読んだんだけど、大人になって
もう一度読み直そうとしたときの
感想。
オープニングの、玄徳が
河を見ているシーンは、
何気に感動ものかな。
しかし、これを読んだのは
中学生のとき。
今読むと、案外幼い感じがする。
まぁ、登場人物たちが、皆、
自分より若いのはともかく(笑)、
文学というよりは、ドラマを
見ているような気がする。
キャラも、みんな、浅い。
登場人物の知能程度が低い。
今の人間は、もっと深い。
というか、違うレベルで悩んでる。
この、国取合戦だけが、
人間の目的だった頃、
人間はまるで小学生男子のように
無邪気で元気だった。
(しかし、浅田次郎さんの中国ものは
めちゃくちゃ深い。やはり書かれた
当時の精神年齢が反映されるのか)
まぁ、異次元に旅している感じは
おもしろいかな。
それでも、もう少し、
人の心というものを描いて欲しい。
張飛なんて、ハぁ!?やし、
昔、あんなに惚れ込んだ関羽も
大したことない。
一番驚いたのは曹操。
世話になっている人を
誤って皆殺しにして、その主人も
「家人が皆殺しになっているのを
見るよりは・・・」と道端で殺して
挙句の果てに、その主人が持っていた
酒を盗み忘れたと後悔する、曹操。
昔は、これも、素敵に見えた??
子供の犯罪程度の思考力。
今更、びっくり。
途中で、読書打ち切りました。