「猿の見る夢」桐野夏生さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
アホ―な中年男(59)の
アホ―な話。
見ざる、言わざる、聞かざるの、
四番目の猿、「せざる」、
つまりエッチしない猿の意味。
主人公のオッサン、薄井は、
うすっぺら~いオッサン。
本人はそこそこできているつもりが
浅はか。
仕事も浮気も家庭も
うまくやっているつもり。
長峰という占い師の婆さんに
全部ひっくり返されるんだけど、
浮気はともかく、
親の相続で、妹夫婦と大モメするのは
痛々しかった。。
「これまでに一番、
愛おしい男を書いた」
とおっしゃる桐野夏生さん。
要するに、一番アホな男って
ことやね。