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「月下の恋人」浅田次郎さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
珠玉の短編集。
美しいこと、悲しいこと、も
あれば、どこかコミカルなところもある。
さすが浅田さん!
『不器用だけど生きていく』が表題に
なっていた短編集。
タイムワープというか、
両親の過去や、自分の未来を
見に行く話。
どれも大好き。
まぼろしの女(「情夜」「黒い森」)や、
1時間で20年分の夢を見る「回転ドア」。
自分たちの未来である老いた夫婦と
同じ部屋でかち合う「同じ棲」。
自分の両親の駆け落ち心中するのを
防いだ「冬の旅」。
もともと短編より、長編のほうが
好きなんだけど、浅田さんは
短編でも、すごく引き込んでくれる。
2024年は浅田次郎さんに始まり、
浅田次郎さんに終わった。感謝。