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「世界から猫が消えたなら」川村元気さん(読書感想文)
川村元気さんって
映画監督で、「阪急電車」とか
作った人らしい。
その人の初めての小説。
主人公、名無し。
父母の猫、レタス。
11才で死ぬ。
母が精神的に
おかしくなったころ、
猫のキャベツを拾う。
母はレタスと同じ病気で死んで、
主人公は、郵便局員をしながら
キャベツと暮らしている。
と、突然、余命を告げられ、
そこに悪魔が現れる。
(アロハシャツを着た悪魔、アロハ)
アロハは、何か消したら
余命が1日延びるという。
たった1日のために、
主人公は、電話、映画、時計
を消すことに。
(ちなみに主人公の父は時計屋)
アロハに、次は、猫を消すか、
と言われ、主人公は自分の命より
猫を選ぶ。
キャベツは、母が見ていた
時代劇風に、「~でござる」と
話したり、なんだか哀しい。
母への愛慕。
父への憎しみと、実は愛。
主人公は最期の日に
父に手紙とキャベツを
届けに行っておしまい。
いい話だった。