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「夕映え天使」浅田次郎さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

心に沁みる短編集。
さすが、浅次郎さん。

「夕映え天使」は、
さびれた中華屋に現れた
純子の話。
突然姿を消して、遺体で見つかる。
他の飯屋でも偽名で働いていた純子。
それに関わる中年男たちのやるせなさ。

「特別な一日」は、定年のことだろう
と思っていたら、なんと、
地球最後の一日。
このテーマ扱ってる物語って
意外と多いな。

「樹海の人」は、時間差攻撃?
未来の自分に救われたような
気がする自衛官の話。

で、ここで、浅次郎さんの
略歴を初めて知る。
1951年12月13日生まれ。
1962年家業が破綻、父母失踪。
1963年ホステスになった母に
   引き取られる。
1968年鬱病発症。
1971年三島由紀夫の死に触れ、
   陸上自衛隊に入隊。

45才にして作家になる。
短編は自身の経験が出てるけど、
西太后の話は規模が違う。
すごいな、浅田次郎さん。
   



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