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「孤宿の人」㊤宮部みゆきさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
さすが宮部さんの時代物!
楽しくてぐんぐん進む。
舞台は瀬戸内海の田舎町。
主人公、ほう(阿呆のほう)は
不運続きで、江戸から
金毘羅参りに行く途中、
意地悪な女中に置いてきぼりにされる。
もう一人の主人公、宇佐(うさ)
は、17才で引手(男の仕事。民間
警察みたいなん?)になろうとして
追い出されて、お寺で働いている。
ほうと宇佐の、姉妹のような
優しい関係。
うまいね、宮部さん。
一方、江戸から流罪になった
加賀殿(悪魔扱い。妻子、部下殺し)
が涸滝(かれたき)の屋敷に
封じ込められる。
そこへ、ほうが奉公に出され、、、
瀬戸内の藩医、匙(さじ:医者の
意味)たちのゴタゴタ。
やっぱり宮部さんは深い。