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「緑魔の町」筒井康隆さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
なんと、昭和51年出版のSF!
小説というよりは、童話のようだった。
口調に独特の笑いというか
コミカルさがあって、
作者が楽しんでいるのがわかった。
クソ真面目な、人間の真剣さを
笑っている感じ。
物語は、地下室に閉じ込めらた
主人公、武夫だけ、
異星人の侵略にあわず、
その他の町の人々が全員
「あかなめ」という妖怪みたいな
宇宙人にのりうつられる。
友達や両親、弟妹、
役所の人や警官が、
自分のことを知らないと
言ったりするのは、典型的な悪夢。
そこへ、隣り町の天文学者が
やってきて、二人で戦うんだけど、
UFOに乗せられて・・・。
結局、UFOの操縦室を破壊して
外に出ると、5メートルほどの
高さしかなかったというのは
大笑い。ここら辺が童話な感じ。