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「天子蒙塵(てんしもうじん)㊃」浅田次郎さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

悲しい、清の末期。
春児と梁文秀が溥儀の
復位に立ち会うラスト。

春児は、溥儀が子供の頃、
母親代わりでもあった。

李家の一生。
李春雷は、馬賊となったあと
近代化に向けて、一人息子を育てている。
李春雲(春児)は、宦官のまま
一生を終える。
末妹、玲玲は、梁文秀の妻として
一人息子を育てている。
皆が、老人になっている、
時の流れ。

それぞれが、「没法子(メイファーズ)
=どうしようもない、という
言葉を決して使わないと誓って。
「雷」「雲」「玲」の三兄妹。

最終章の、やさしくて悲しいこと。
日本と中国が、どれほど込み入った
関係だったかと思い知った。


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