「家守綺譚(いえもりきたん)」梨木香歩さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
やっと読めた!!
スピンオフ的な
「冬虫夏草」を読んで、
デキる犬、ゴローにしびれ、
売れない物書き、綿貫さんに
ほのぼのし、
河童やイワナが自然の中で
人間と普通に関わっている
何とも日本昔話的な
寛容さ、おおらかさが大好きだった。
これがその本編。
長虫屋という妖しい虫の薬売りが
「カワウソが母方の祖父」だったり。
ゴローが大きな鷲の背中に
乗って帰ってきたり。
西洋的には魔法的発想も
日本では、古典的事実のよう。
高堂という、湖で行方不明に
なった親友が、掛け軸の
舟に乗って帰ってきたり。
隣のおばさんが、河童のこととか
普通に語るのが、すごく素敵!