「新世界より」㊦ 貴志祐介さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
結局、34才になった早季が、
回想録として書いてた物語だった
この作品。
早季は、覚と結婚して妊娠中。
悪鬼は、真理亜と守の
息子だけど、自分を
バケネズミだと思っているから、
人間を殺しても、抑制(同類を
殺したら呪力で自死する仕組み)
が効かなくなった、とな。
で、早季の味方のバケネズミを
誤って殺して、自死。
しかし、呪力云々より、
その抑制が、人間の教育を
受けていない悪鬼にあったのか??
悪鬼のDNAに組み込まれていたのだと
したら、自分のDNAが人間だと
わかるようなもんだけど)
「この時~とは、まだ知らなかった」
「これが最後となった」
的、未来予測文が多々あって
逆効果。
そういう読者に先を想像させる
文章は、たくさん使い過ぎる
もんではない。
それにしても、人間対バケネズミって
戦いを読むのはエキサイティング
だったけど、こんな物語、作って
なんか意味あるのかな、と思った。