「ぼくは勉強ができない」山田詠美さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
これは、四半世紀ほど前に
読んだ本。大好きな一冊。
あっぱれ、AMY!!
と書いてある。
主人公、時田秀美(ひでみ)くんも
サイコーなんだけど、
彼の母親と祖父が素晴らしい。
すごくいい三人家族。
おじいちゃんの口調が大好き。
それに、身内っていうものの、
淡々とした温かさが、とても
伝わってくる。
秀美くんの人間洞察の深さや
AMYのイヤミのない皮肉、
社会批判がサイコー。
秀美くんちみたいな
母子家庭の非凡さを良しと
しながら、一般人の平凡さも
認めている。
そして、文章力のすごさよ。
そんなに入りくんだことを
よくもまぁ、理路整然と、、、!
ちなみにこの小説は
1991年、山田詠美さん32才の作です。
かつては、これを目指していた
私が懐かしい。