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「理由」宮部みゆきさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
なぜ今まで読まなかったのかと言うと
図書館に文庫本がなかったようで。
これも「模倣犯」的、宮部さんの
脳ミソと執着に驚く作品。
人間関係が、五重にも六重にも
重なって、それぞれの話で本になりそう。
主人公・隆康、その姉・綾子
四人の死体。
おっさん・・・家出した人
おばさん・・・家出した人
ばあさん・・・老人ホームからいなくなった人
若者・・・綾子の息子の父親。上記3人を殺し、綾子に殺される。
なにが何って、綾子が変な男に
惚れたからおかしなことになる。
あと、ローン返済とか、競売、
占有屋(上の4人)とか、とにかく
ややこしい。
これを書く楽しみは、きっと
放った糸を束ねて、ひとつに
結んでいく、芸術的なものかな。
相変わらず、すごい脳ミソの宮部さん。