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「ジェシーの背骨」山田詠美さん(読書感想文)(*ネタばれ注
山田詠美さん、よいわぁ。
1959年生まれ。
このストーリー、
余分なとこのない、すっきりした
それでいて、人間っぽくて、
ドロドロした、何とか賞を
受賞するべく、うまい作品でした。
潔い、とは(誰が言ったか知らんが)
よう言ったもんだ。
私の好きな、人間臭さがある。
いや、あふれている。
リックとココ、
リックの息子のジェシーの
3人の話。
ほとんどココとジェシーの
話なんだけど、
女性と少年の微妙な心理を
「肉体」を通して描いている。
不思議。
肉体関係一切ないのに。
でも、たいがい人間って、
そーゆーもんのような気がする。
この作者、難しいこと書きながらも、
頭でっかちになっていない。
心と体が同じバランスで、
疲れたり喜んだりする。
とても人間らしいと思う。