「孤宿の人」㊦宮部みゆきさん(読書感想文)(*ネタばれ注意)
いやー、いい話だった。
丸海藩は、四国の丸亀藩が
モデルだそうな。
時代は江戸、徳川十一代将軍、
家斉公の時代。
宇佐は結局、雷の火災の
ゴタゴタで死んでしまう。
「おあんさん」(お姉さん)と
呼びかけるほうに涙。
そして、ほうは、加賀様から
名前をもらう。
最初は、「方」、そして「宝」。
ほうの純粋な心に触れて、
加賀様も救われた。
(加賀様は、罪人として流刑されて
きたが、実は、妻子は自殺、
それを知った家臣を、秘密を
守るため殺害。お家の名誉を守るため)
加賀様は、ほうの純粋さに、
自分の子たち(妻は大奥から
来たので、上の子は実子ではない)
の姿を見たのかも。
いや、仏の姿を見たから、
「宝」と名付けたのかも。
雷と闘った?加賀様は、
匙家の思惑通り、丸海藩の
神とあがめられるようになる。
宇佐、ほう、という若い
女性や子供のいたいけなさが
宮部さん、うまいよな~。