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「イノセント・ディズ」早見和真さん(読書感想文)(*ネタばれ注意)

田中幸乃(ゆきの)という
25才の死刑囚の無罪の描写。

P36
「う、生まれてきて、
す、すみませんでした」

と、法廷で述べる幸乃。
まず、違和感があった。

幸乃は、母が17才のとき
生んだ子だけど、
野田氏と再婚し、
義姉の陽子と4人で
楽しく暮らしていた。
母が事故死して、野田氏が
「お前(幸乃)じゃなくて、妻が
必要だったんだ」
と、言われる。
今までにない、義父の壊れよう。
そこから、自分は必要とされないと
思い込み、
誰かから必要とされたら、
何でもする子になる。

理子、慎一の窃盗の罪を
かぶったり。
少年院に行った後、
敬介と出会い、暴力や金せびりに
笑顔で耐える。
そして、敬介からの別れ話を
一切受け付けず、
敬介の妻と双子の赤ん坊を
放火で殺したのも、
自分ではないのに、
無罪を主張しない。

根底は、「死にたいから」。

解説ではいろいろ言っていたけど、
やっぱり暗い。
思い込みが激しすぎ。

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