釧路の夜 ちょっと贅沢に
道東三湖のバスツアー「ピリカ号」は
16:50 釧路駅に到着
いつもなら、そのまま街で食事をしてホテルへ戻る行程だが
今回は、夜遊びを決行!
17:00 息子と駅で待ち合わせ
17:13 くしろバス 「厚岸町 子野日公園行」に乗車する
電車で行きたかったが、ちょうどいい時間がなかった。
バスがあっただけでも、ありがたい。
厚岸駅まで62分。
5月に厚岸に行ったときは、花咲線の車窓からは
息をのむ景色を楽しんだ記憶があった。
「!」
そこまで気が回らなかった!
夜だった…
バスは漆黒の闇を、ほとんどノンストップで
ほぼ62分走り続けた。
途中1人降車して行った。
漆黒の闇に吸い込まれていった…
おせっかいながらもその人の身を案じた。
「実はまだ車庫の中から出発していませんでした!」
と言われても納得するくらい
すべての窓が、ずっとまっ黒なままだった。
銀河鉄道999に乗車しているのか…
言葉さえも忘れかけてしまったとき
バスは夜の厚岸駅に到着した。
もちろん、駅前にも駅内にも人影はなく
駅職員もいなかった。
目指すは、道の駅 厚岸グルメパーク コンキリエ。
駅横の階段を上り、高台にあるコンキリエに到着。
駐車場には、キャンピングカーが数台止まっていた。
電話で問い合わせをしたときに
夜は比較的空いているとのことだったので、この時間を選んだ。
オイスターバーにしたかったのだが
息子が選んだレストランに入る。
オーダーストップは19:30
「ほっかいどう応援クーポン」があるので心強かった。
生ガキは、ちょっと元気がなかった。
前週、厚岸町のカキ祭りがあったので、品薄になってしまったとき
だったのかもしれない。
パスタは濃厚クリームでおいしかった。
遠くに見える赤色にライトアップされた厚岸大橋
初めての北海道ひとり旅だった5月、厚岸に来た。
どこへ行っていいか分からず、ひとり旅の覚悟もできておらず
厚岸大橋を何度も行き来して
私の中での世界記録、一日26,000歩を打ち立てた。
こうやって、釧路から夜遊びで再訪するなんぞとは思わなかった。
また来年、あったかくなったら
ゆっくり来よう。
20:00 コンキリエ終了
帰りは、JR根室本線(花咲線)20:43
何もすることなく、電車を待つ
ぜいたくな夜遊び 厚岸カキ
この旅程でも、花咲線に乗車できてうれしい。
日常生活に戻ったら
こんなささいな思い出が私を支えてくれるのだろう。
厚岸の夜をひとり占めした(ような気になっている)夜。
またひそかに「私だけの釧路時間」
花咲線もまた
漆黒の闇を引き裂きながら
静寂な夜に汽笛を轟かせながら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?