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摂食障害を持つ子供の母親として学んだこと4
たくさんの方が読んでくれていて、本当に嬉しく思っています。娘が病気を抱えて苦しんでいると、時にはこの病気を心底憎んでしまうこともあります。でも、私は信じています。きっと何かできるはずだし、娘の苦しみが何かの役に立つ日が来ると。私は母親としてできることをしたい、そしてその過程で気づいたことを隠さずに書いてみようと思って、この話を始めました。これから何回かに分けて、私がした失敗や反省をお伝えしていこうと思います。
入院させたかった理由
娘を入院させたとき、私は最初、入院させればすぐに治ると勘違いしていました。実際、その考えは2〜3年も続いてしまいました。いろんな病院を探して、娘が受け入れてくれるところを見つけ、そこで治ったという人がいれば、その病院に連絡を取って受診させていました。娘は、治したいという気持ちはあったものの、食べ始めると安心感を感じ、そのままやめられなかったんです。そして終わると、後悔してまたその繰り返し。そんな悪循環の中にいました。
入院拒否と強制入院
そのうち、医者に行くこと自体を怖がるようになり、入院も拒否し始めました。私は少し疲れていたので、そのとき医師から「強制入院」という方法があると言われたとき、最初は驚きましたが、その一方で「これしかない」と感じて少し安心した自分もいました。医師は、娘のカリウムの数値を見て、この状態なら強制入院ができると進めてきました。娘も結局、そのまま強制的に入院することになりました。入院当日、娘はやっぱり拒否しましたが、看護師さんが二人で車椅子に座らせて、連れて行ったんです。娘は泣きながら「ママ助けて!」と叫び続けましたが、私はそれが娘のためだと思い、我慢しました。
脱走と気づき
しかし、数日後、病院から電話があり、「娘がいなくなった」と聞かされました。最初はびっくりして、間違いだと思いましたが、実は同じ病気の患者たちが助け合い、巧妙に外出許可証を作って脱走してしまったんです。また戻される恐怖から、「もしかしたら帰らないかも」と思いましたが、娘は家に戻りました。そして、私が最初に言ったのは「帰ってきてくれてありがとう」という言葉でした。病院は迎えに行くと言いましたが、私は娘を退院させることに決めました。
自分の気持ちに気づく
退院させる決断をしたのは、私が自分の行動に気づいたからです。娘を入院させたかったのは、実は私が疲れていたからだということに。もちろん、娘の体のことを心配していたのは本当ですが、私も心身ともに限界に近かったのです。この経験を通して、私は自分の気持ちを整理するためにカウンセリングを受けることを決心しました。最初は、娘の病気のことを話すのではなく、自分の心を落ち着かせるためのカウンセリングでした。
焦りから穏やかさへ
そして、焦って娘の病気を治そうとするあまり、私の気持ちが娘に伝わっていなかったことに気づきました。家族の会話が、過食や嘔吐のことばかりだったことにも気づきました。その後は、少しずつ心を穏やかに保つことができるようになり、娘と一緒に食事を楽しんだり、できる範囲で外に出かけるようになりました。
第一歩としての気づき
この気づきが、娘との関係を少しでも良くするための第一歩だったと思っています。