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40代クライシス ~千秋(ポケビ)さん~
7月上旬だったか、TVに千秋さんが新曲を歌っているのを見まして、相変わらずパワフルな歌い方だとその時はそれくらいにしか思いませんでしたが、後にこれは中年期の危機(クライシス)ではないかと思いました。
中年期とは、個人差や研究者によって様々ですが、40歳前後の頃と言われています。人生80年、100年と言われると少し違ってくるようにも思えますが、体力の衰え始めの遅延を考えるとま40代でも良いかと思います。
中年期の心理の理論については、ユングの成人発達論、レヴィンソンのライフサイクル論があります。
ユングは、人の一生を一日の太陽の運行になぞらえ、40歳前後を「人生の正午」と呼び、太陽が午前から登り、正午に頂点に達し、午後になると下降し始める。影が逆方向に差し、午前とはまるで違う見え方で人生を送ることになります。この転換が人生の最大の危機となるとユングは考えたようです。
千秋さんは、歌手志望で、90年代に番組からポケットビスケッツが誕生しヒット曲を出し一世を風靡しました。その番組が終わるとほどなく歌手活動も終わりました。
その後も歌を歌いたい気持ち持ち続けていたようですが他の仕事があり、個人的には結婚、出産、子育て、などの人生のイベントが続いたようです。
おそらく、40代になると子育ても落ち着き、少しずつ自分の時間を取り戻し、自分の人生について考えるようになったのだと思います。
歌を歌いたい。その気持ちは、これから歳を重ね60歳、70歳になると声が出なくなる。歌が歌えなくなる。今まで漏らしていなかった歌いたいという気持ちが言葉にでたのではないでしょうか。
周囲の協力もあり、歌う場をYoutubeにもとめ、歌うことを実現しました。
千秋さんの場合、やりたいことは歌うこと=歌手であり一般的ではないと思いますが、何が課題なのかは人それぞれで、人生の葛藤は誰でもが思う事でもあります。
レヴィンソンのライフサイクル論では、40~45歳を人生半ばの過渡期と呼び、「若さと老い」「破壊と創造」「男性性と女性性」「愛着と分離」という4つの基本的葛藤をいかに自分のなかで折り合いをつけていくのかが課題であるとしています。
子育てなどが一段落して、子からの分離、これから先に体力の衰えがあることを考えるともう時間がないとの焦りが、歌う事を始める「創造」につながったのではないかと思います。
## とほほ、ここに良いものがあったので追記しておきます。##
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