美術館散歩 #11 ミラノのドゥオーモとスカラ座
2019年に訪れたイタリアの美術館を数回に分けてレポートします。
今回はミラノのドゥオーモとスカラ座。
美術館ではありませんが、美術的価値の高いものとしてミラノのドゥオーモとスカラ座博物館を取り上げます。
ミラノのドゥオーモの建設が着工されたのは1386年、工事が難航して滞り、ミラノを占領したナポレオンの再建の命で一応の完成を見たのが1813年、その後も細部の建築が進められて完全に完成したのは1965年。つい最近のことです。
イタリアには珍しいゴシック建築となっています。
GothicのGothとはゴート族。つまり北方ゲルマン民族の一部族です。
南のイタリアにはその影響は及んでこなかったのでしょうが、北の外れのミラノには、この巨大なゴシック建築が建てられました。
上に登ってみましょう。
高くてツンツンしているのがゴシック建築の特徴。
135本の尖塔があり尖塔の天辺にはひとつひとつに聖人が立っているそうです。
中に入ってみましょう。
圧倒的な天井の高さ。中々厳かな雰囲気です。
美しいステンドグラスもゴシックの特徴です。
さて、ドゥオーモ広場の北側には「ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア」というアーケードがあります。
東京ディズニーランドのワールドバザールはこのガッレリアをモデルに作られているそうです。どうりでどっかで見た感がありました。
PRADAの本店などが軒を連ねるガッレリアを通り抜けると、ミラノスカラ広場に出ます。
スカラ広場にはレオナルド・ダ・ヴィンチ像が建っていました。
その正面にミラノスカラ座があります。
中は博物館となっていおり、講演の無いときには見学ができます。
後方のボックスシートが見学用に開放されていて劇場内を観ることが出来ます。
スカラ座は第二次世界大戦の折り、空爆によって破壊されましたが、戦火が収まった後、最初に市民の手によって再建されました。
まさにスカラ座はミラノ市民の誇りであり、魂そのものとも言える存在なのです。
博物館の中にはそのエピソードを伝えるビデオが流れていました。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。