人生が進む時
ニホンアカネの新芽。
可愛く成長していく。
植物の力はすごい。
……
一昨年からご縁ができている大津の棚田の田植えに参加した。
昨年から棚田オーナーとして参加させてもらっている。
田植えの後、京都の小さな集落の古民家の建築事務所にお邪魔させてもらった。
そんな体験が、少しずつ人生を進ませてくれている。
……
この半年のいろんな出来事は
コロナ騒動の続きでしかない。
だけど、実は世の中の
社会の歪みが徐々に現れてきていて、
コロナ騒動はその歪みをはっきりと示しただけにすぎないのだと思う。
そう、社会のバランスの悪さが、
はっきりと目に見え出しだけなのだ。
………
私たちは、自然の中で生きている。
生かされていることを忘れてしまっている。
学びが生活から切り離され、
数字のための道具になってしまったこと。
数字のために働くことが、生きることの当たり前になってしまっていた。
……
そんな、バランスが悪い社会の中で生きる私たち。
そんな私たちでも人生が進む時は
不思議なことがたくさん起こる。
その時は必ず、自然との出会いが絡んでいる感じがする。
……
田植えに行ってから、
息子の様子が断然変わってきた。
友人とグランピングに行くことになり、
アルバイトの話まで、舞い込んできた。
気がつくと、庭の木々の様子にまで目が向き、
一緒に木の手入れまでするようになった。
……
私はというと、
焦らない、ゆっくりと進んでいく中で、
欲しい情報がはっきりと見えるようになった。
相変わらず、子どもや孫が進んでいこうとすると、両親の問題が浮上してくるのだけど。
……
地震や事故、物騒な事件が起こる時代の中、
私たちは生きている。
なんのために生きるのか。
過去の先人たちの生き様を体で感じながら、
毎日を過ごしていく。
ただ、ただ当たり前の毎日を丁寧に生きる。
その中で人生が進んでいくのだ。
悩んでもいい、立ち止まってもいい、
でも心はいつも前を向こう。
下を向くことだってある。
しゃがみ込んでもいい。
焦ることはない。
周りが勢いよく、要領よく、体裁よく、
進んでいるように見えても、
自分と比較することはない。
自分の心が自然と穏やかにつながって、
前を向いてさえいれば、
必ず人生は進む。