✳︎５ 声は遺伝で親ゆずりなの？

よく電話で親に間違えられたり、ご兄弟に間違えられたことはありませんか？声って物凄く似ますよね？
声というのは親譲りと言って間違いないくらい子供の頃に聞いて育った
周りの大人の話し言葉の環境で決まります。

心を込めて相手に伝えることは教わっても、ボイストレーナーのようにどの音程でどんなテンポでリズムを感じて言うようには言われてこないでしょう。口を大きく開けることは言われても、口の中の形や舌のポジションも注意されないまま、子供の頃に勘で覚えた日本語のまま、大人になってからも生活してる人がほとんどです。

感情というのは言葉の文字だけではうまく伝わりません。
感情を相手に伝える時に大切なのは
言葉をどのように発声発音したらいいのか？という基礎スキルです。
もしかしたら今の時代、直ぐに歌手になれるかもしれません。でも歌手のように歌えるかは別です。また歌手でも歌手の技術があるかもまた別の話になるでしょう。

そういったことも何も知らないまま、親ゆずり、先祖ゆずりのスキルで、
周りとコミュニケーションして代々生きている。似たようなスケールの生き方になるのは必然的と言えるでしょう。だから親とは違う生き方をしようとするときには本人の相当な努力が必要になります。
生まれたすぐから、お腹の中から良い音や良い声を聞かせるのはとても大切な教育と言えます。

自分の声のルーツは遺伝よりも環境遺伝でほぼ決まってしまうのです。