見出し画像

命の有限さに気づく時

森信三『修身教授録』致知出版社 第二部 第4講 生命の愛惜

生死に関わる経験をした時、きっと命の有限さに気づく。
ありがたいことにまだ私自身はそのような経験はない。
しかし、昨年、友人が亡くなった。
その時、人生の有限さを感じたのだった。

彼女の葬儀には本当に多くの参列者があった。
同世代であるにも関わらず、年齢問わず多くの人を助けてきた彼女の人生を表すかのような葬儀だった。

命の有限さに気づく時、人生二度なし、という森信三先生の言葉の意味もわかってくる。
しかしながら、通常生活をしていて、このことを自覚することはあまりない。

だが諸君らが考えると否とに関わらず、この二度とない諸君らの人生は、日1日と減っていくわけです。・・・中略・・・諸君らの若さとしては、もちろん無理のないことではありますが、しかしそれにしても諸君らは、人生のこの最大問題に対して、意外なほどに迂闊でいるのではないでしょうか。

P309

BUMP OF CHIKENのsupernovaという曲がある。
これもまた、失う時、失いそうになった時に気づくという人間の真理をついている。

失ったり、失いそうになって大事さに気が付く。
自身の命もそう。
健康もそう。
友人もそう。
両親もそう。
祖父母もそう。
子供もそう。
仕事もそう。
地域もそう。
あって当たり前なんていうものは一つもない。
友人の死を思い、改めてsupernovaを聴いてそう思えた。

今この時に打ち込んで仕事をし、家族と過ごし、友人と過ごせていることに感謝し、残りの人生で成し遂げたいなぁと思うことにもっともっと打ち込んでいきたいなと思う。
もう40年過ごしてきた。
改めて周りに感謝して、恩を返して、送って生きていきたいなと思う。

いいなと思ったら応援しよう!