ひらやませんせー

小学校教師から大学教員。研修と修養の両輪をはしらせ、楽しい教師生活を。 学校の先生方・…

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小学校教師から大学教員。研修と修養の両輪をはしらせ、楽しい教師生活を。 学校の先生方・大学生向けのすぐに役だつ教育技術や教育情報を発信中です。 https://www.youtube.com/channel/UCDHMqSc-3hH83HRCFu7m14A

最近の記事

すごいぜドーミーイン

今回、鹿児島のドーミーインに初宿泊しました。 すごいですね。ほんと。 流れを一通り書いてみます。 1日目 17:00チェックイン  烏龍茶、コーヒーをいただいて部屋へ 18:00外で夕飯 19:00サウナ&風呂  アイスタイムしろくまがうまい! 21:30夜鳴きそば  またアッサリ感あって夜には最高! 22:00もう一風呂  アイスタイム モナカがうまい! 就寝 2日目 6:00ランニングで市内観光 8:00サウナ&風呂  乳酸菌ドリンクだけでなく、ここで驚くのは、洗

    • 長所を伸ばすより、短所を除く方がいい場合

      森信三『修身教授録』致知出版社 第2部 第11講 長所と短所 長らく小学校の教師をしてきて、子どもたちの長所を認め、それを伸ばすことを励ましてきた。 しかし、一方で短所となることも長所となることも教えてきた。 ゲームが好きで、ずっとやっちゃう、というのは、当然裏を返せばそれだけ好きなものに没頭できる力があるということだ。 欠点としての自己コントロールができない点は見つめてなおしつつも、そのような性質は大事にしてほしい、というようなものだ。 こういうことを保護者との面談で話し

      • 感動を忘れないことの価値

        森信三『修身教授録』致知出版社 第2部 第9講 情熱 大学生のころ、所属していたゼミとは別に、哲学のゼミにも参加していた。 その教授が大変魅力的な先生だった。 よく、学生たちの研究に対して手をたたいて笑ったり、感動していたり、感情を表に出してくださる方だった。 年をとっても、情熱を失わず、若々しく、こんなに楽しく学問、研究をしているんだと、一人のロールモデルとして素晴らしいと思っていた。 あの先生のようになりたい、と思ったものだった。 以前、個性を磨くというところでも書い

        • 気品の育て方

          森信三『修身教授録』致知出版社 第二部 第8講 気品 品の良さ、というのはある。 上品なふるまいをされるなぁ、という方にも出会う。 話し方に品がある人もいる。 対人関係に対しても上品だなぁ、という方にも出会う。 決して悪口も言わず、人を当たり前に助けるような人を見たときに思う。 しかしながら、気品というと、品の良さとは段階が違うように思う。 気品の良さとは言わず、気品がある、と使用する。 気品は備わったすべての品の良さを統合したようなその人から発せられるものだと思う。 品

        すごいぜドーミーイン

          個性を磨くということ

          森信三『修身教授録』致知出版社 第二部 第6講 意地と凝り性 私は、いろいろなことに興味をもつが飽きっぽい性分だ。多動なのだ。 また、リアクションが大きく、場に応じて適切に対応すれば話している人に喜んでもらえることもあるが、そうでなければ不快に思わせてしまうこともある。 と、いうように人には個性がある。 では個性を磨くとはどういうことなのだろうか? 実際、個性はそのままにしておいたら迷惑になってしまうことだってある。だからこそ、それを自覚することが大事だ。 自覚が個性を

          個性を磨くということ

          本を書く、という覚悟をもっておく

          森信三『修身教授録』致知出版社 第2部 第5講 一つの目標 私は小学校教師として16年間教師をしてきたが、単著と呼べるものは書き残していない。 全て共著であって、単著は書いたことがないのである。 共著だけでも実に大変なことであった。 それを思うと、大変な労力、覚悟が必要なことだと言える。 さて、現在私は博士論文に目下挑戦している研究者の端くれだ。 小学校教師から研究者を志し、博士になるため博士論文の準備を日々、指導教官と共に進めている。 博士論文を書いていて実に不思議な

          本を書く、という覚悟をもっておく

          命の有限さに気づく時

          森信三『修身教授録』致知出版社 第二部 第4講 生命の愛惜 生死に関わる経験をした時、きっと命の有限さに気づく。 ありがたいことにまだ私自身はそのような経験はない。 しかし、昨年、友人が亡くなった。 その時、人生の有限さを感じたのだった。 彼女の葬儀には本当に多くの参列者があった。 同世代であるにも関わらず、年齢問わず多くの人を助けてきた彼女の人生を表すかのような葬儀だった。 命の有限さに気づく時、人生二度なし、という森信三先生の言葉の意味もわかってくる。 しかしながら

          命の有限さに気づく時

          教師の思いを乗せるためのものが教育方法と技術

          森信三『修身教授録』致知出版社 第2部 第2講 立志 教師は信念を持っている。 その信念を意識的にせよ、無意識的にせよ、教師はその信念に影響を受けて授業をしている。 大学では教育方法論を担当しているが、学生たちに模擬授業をさせると、やはり学生たちの授業が教師主体のものもあれば、学習者主体で進めようとするものもある。 しかし、多くの学生たちは、教師主体の伝達的授業は好ましくないと思っている。 様々な原因があると思うが、私は教育方法を知らないことが原因があると思っている。 要

          教師の思いを乗せるためのものが教育方法と技術

          子どもがいないと一人前の教師になれないなんてことはない

          森信三『修身教授録』致知出版社 第39講 教育の窮極 初任・2年目のときに、女性の先輩と組んでいた。その先輩から教師の仕事の大半を教えていただいた。尊敬する先輩だ。 その先輩があるとき私に言ったことがある。 「昔ね、子供がいないあなたにはわからない、って保護者に言われたことがあってさ・・・」 私はそれを聞いて怒りがわいてきた。 子どもたちを思い、素晴らしい実践をする先輩だった。 指導困難であったろう子どもたちが先生を好きになり、クラスも楽しそうだった。 そんな先輩にそのよう

          子どもがいないと一人前の教師になれないなんてことはない

          理想の小学校教師とは?

          森信三『修身教授録』致知出版社 第38講 小学教師の理想 私は、16年間小学校の教師をしてきた。 一応これでも、保護者や子供達にも感謝をされたり、卒業生たちが訪ねてきたりすることもあったし、同窓会を開いてくれて一緒にお酒を飲んだりしたこともある。 それなりに慕われ、小学校教師の職を辞した。 教師ではない友人から、理想的だよね、と言われることもある。 しかし、私自身教師の生活が全て満足がいくものだったかというとそうではない。 まだまだ上の世界があったことがわかっているからであ

          理想の小学校教師とは?

          教科書にこめられた先達の魂

          森信三『修身教授録』致知出版社 第37講 死生の問題 教科書はすごい。進化もすごい。 これまでやりたかったことがどんどんできるようになってきている。 また、教科書に載っている、例題、類題、練習問題の1問1問。それから学習の助けになるような登場人物の吹き出し。これらはすべて、先達である、先輩教師達・研究者たち・教科書会社の人たち、教育関係者たちの実践が土台となって構成されている。 すぐれた実践を生み出した先達、算数や数学の研究に没頭し、子供のために尽くしてきた人たちの努力の結

          教科書にこめられた先達の魂

          学校の教師の仕事にキリがないのは何故か?

          森信三『修身教授録』致知出版社 第36講 誠 学校の教師の多忙化は深刻なレベルになっている。 過労死ラインでギリギリで働く教頭先生。 生徒指導の問題が起これば、遅くまでその対応に追われ、授業準備が全くできなくなる先生。 部活動で6時から自分の仕事を始め、土日も仕事をしている部活顧問の先生。 多忙化が深刻な現実を招いている現実の例はあげればきりがない。 それを支えているのが、「子どものため」というキリがない情熱・責任感などだと思っている。 私は、子供たちと行う、授業の準備に

          学校の教師の仕事にキリがないのは何故か?

          先生になろうと思ったきっかけ

          森信三『修身教授録』致知出版社 第35講 為政への関心 大学浪人時代、社会科の様々な教科を学び、日本の教育はこのままではダメだと思った。 文部省に行き、官僚となって、教育を変えるんだと思い立った。 しかし、官僚になるまでの困難さや、省庁で自分の思いや願いを叶えていくのはとても険しく、それまでに要する時間は極めて長くなってしまうことを予備校の先生から教えていただいた。 しかも、偉くなれるとは限らないわけだ。 そこまで時間がかかって、できないこともあるような世界に飛び込むくらい

          先生になろうと思ったきっかけ

          「お客様」の子供達を量産してしまう教育

          森信三『修身教授録』致知出版社 第34講 国民教育の眼目 これを見て驚愕したことを今も鮮明に覚えている。 自分を大人だとは思わず、社会の一員とも思ってはおらず、国者社会を変えられるとも思わず・・・ 一言で言って、他人事のお客様状態にしてしまったのである。 これが教育の成果だとするならば、この世代を育ててきた教師として大変な責任を感じたのであった。 まさにその通りで、学習への目的意識や相手意識をもたせることなく授業をしてきた私、教師たちの責任の一端があると言ってよいだろう。

          「お客様」の子供達を量産してしまう教育

          職場で慕われる先輩とは

          森信三『修身教授録』致知出版社 第32講 目下の人に対する心得 何年生を担任するか、ではなく、誰と組むか、という要素の方が大きいです。 これは、学校現場ではよくある話だ。 学年主任が素晴らしい人だと、1年間楽しく過ごせるし、学びにもなるし、教師としての成長もできるなど、そういう確率が上がるからである。 私が学年主任になる際に、尊敬する学年主任の先輩たちにアドバイスを求めてまわった。 「学年主任の仕事は、学年のみんなが仲良くなることよ」 「学年主任は、判断をして仕事を振って

          職場で慕われる先輩とは

          学年主任とうまくいかなかったあの1年とその理由

          森信三『修身教授録』致知出版社 第31講 上位者に対する心得 私は先輩に恵まれて教師生活を送ることができた。 人それぞれ得意分野がある。 その先輩たちの優れた指導を、考え方を学ばせていただいた。 高学年女子の対応。 教科指導。 運動会の全体指導。 図工の指導。 生徒指導。 学年主任としての作法。 などなど、充実した教師生活の中で先輩たちから教えていただいたことはものすごい量になる。 先輩たちを尊敬し、その先輩たちから学ばせていただいていた。 しかし、若い時は不遜な人間であ

          学年主任とうまくいかなかったあの1年とその理由