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金継ぎ

破れた服を針と糸で繕うように、割れたお皿を蘇らせたい。

2年前から通い出した田代先生の金継ぎ教室。コロナで休講つづきなので家でひとり割れたお皿たちと向き合ったら、やっと感覚として作業が身についてきたと思えた。

今朝もまたひとつ茶碗が割れてしまい、さっと修繕作業。本漆は乾かすのに時間を要するけれど、時間がかかるからこそ愛着も湧く。満を持して金を撒くその瞬間がいまからとてもたのしみ。

思わぬところでバランスを崩し、ポキッと心が、自分が割れてしまう。そんなときに、金継ぎのようにやさしく欠けらを繋ぎ止められたらと思う。突然の訃報、とても衝撃でした。救ってあげたかった… そんな声がたくさん聞こえてきてやるせないきもちでいっぱいです。心よりご冥福をお祈りいたします。

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