noteと音楽
才能とか、評判なんて要らない。
noteは本当に心地好いメディアだと
おもう。
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多くの人が、いろんな使い方で
noteを利用しているのだから、
いろんな使われ方をしているのは
それでいいと思います。
で、
僕がフォローしている方や、
タイムラインで上がってくる
どこの誰かもわからない(関係ない)
であろう、
一人の、どこにでもいるような、
そして一人ひとりが
かけがえのない人生を生きる。
そんな人の描く
心の内面や、物語の一部を
読ませてもらうと、
まるで自分とは違う感性が入ってきて、
とても豊かな時間を過ごせます。
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思い起こしてみれば、
僕は思春期に入った頃から、
ずっとトレンドを追うようなタイプでは
なかった。
インターネットもなく、
マスコミが全ての発信を司る時代だったので
テレビ、雑誌、書店に並ぶ本、ラジオ、教科書からしか、
窓口がなかったけど、
僕はそれらの選ばれし者の声の中から
僕自身の日常に触れる言葉を探していた。
本当は
僕が感じるためには、
発信者の
才能も、経歴も、実績も、評判も、
まったくどうでもいいことで、
むしろ、フィルターがかかって
僕の人生の中に
馴染まなくなってしまうことも
多々あった。
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たしか、
中学生の頃に
NHKの「中学生日記」を見た。
棒読みのセリフ、安価な設定から
「伝えたい想い」が引き算のように残って、
ずっと印象に残った。
そんな嗜好性で、
20代の頃、
あらためて、中学生日記を
毎週見ることが趣味となった。
テレビからはどんどん離れていったのに
この番組だけは(一時だけど)欠かさなかった。
世間ではハリウッド映画が
トレンドをさらっていた。
2000年初頭の日々でした。
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元々、
大層で、オーバーアクションで、
オーケストレーションなアメリカンな文化は
苦手だったみたいで、
何も起きない、静かな日本映画が好きだった。
小津安二郎、大林宣彦、北野武・・・。
これらの名前は、みんな巨匠と呼ばれ、
とてつもない才能と、努力の賜物で
芸術的評価をされる作品が仕上がったみたいだが、
みなさんのnoteを読ませてもらいながら、
僕が求める世界に
そんなにクオリティ高く、
評価の高い作品は要らないかも・・・
と思ってしまう。
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河原で拾った石を、川の近くで売る。
冴えない、他愛のない風景描写。
(映画「無能の人」より)
そんな映画を見なくても、
そんな景色、知ってるから
そこへ行けばいい。
そんな「評価」をするのもバカバカしい
作品に、ふっと魅入ってしまうのは
僕もその美しい情景を知っているから。
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イカ天や、バンドブームの頃、
田舎の中学生で、
「東京に何かがある」
と感じていた世代です。
そこには何があったのだろう?
今、想うと、
魑魅魍魎、五里霧中、無我夢中、
玉石混合、多種多様、、、、
そんな中から
頭角を現した人だけが
ビッグネームとなり、
淘汰されていった。
頭角を出せなかった人は
どこへいったのだろう?
今もどこかで暮らしているのでしょう。
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「バンドブーム」だから
「ロックバンド」っていう
フォーマットに則らなければならなかったし、
表現力、演奏力が足りなくて、
僕に届いて来ない人もたくさんいた。
でも、たぶん、
僕がリスナーとして求めていた音楽は
才能でも技術でもなく、
僕の日常の喜び、苦しみ、悩みなどに
馴染むかどうかが条件だった。
で、
そこを届かせてくれるのが
「才能」とか「技術」と呼ばれるものに
尽力してもらってるのかもしれないけど、
でも、それよりも「縁」だよね。
僕の言う全ては
「対、世間」ではなく「対、自分」だよ。
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今、読ませてもらっているnote達には
そんなかつての
「インディーズ音楽」のような魅力がある。
「インディーズ」が
「インディーズ」というカテゴリを
確保してしまったら、
もう「インディーズ」とは呼べないと
思ってるんだけどね。
あえて使うとそんな感じ。
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noteから、
評価を得て、メジャーな世界へ行く人も
いるのかもしれない。
メジャーな世界で活躍している人が
noteにパーソナルな心のかけらを
綴っているのかもしれない。
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知名度や評判を意識せずに、
自分自身の人生を歩む途中の道すがら
出逢うご縁。
noteも含め、
インターネット社会は
これが面白い。
主体は僕ら一人ひとりで、
洗脳なんかされないで、
しっかり脳を洗って
映る世界を眺めよう。
相互作用で、世の中は動く。
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とにかく、
こんな面白さを感じながら、
みなさんのnoteを読ませてもらってるし、
僕も心易く、noteを綴ってます。
音楽は
歳を取ったから新しい最近の音楽を
聞けなくなったのかとも思うんだけど、
noteで読ませてもらっている
若い人たちのnoteには
とてもとても魅力を感じることが多い。
なんだろ?
なかなかストリーミングで検索しても、
整えられた、綺麗でクオリティの高い音楽しか
上位に上がって来ないんだろうね・・・。
noteを書くように、
音楽を紡いでいきたいし、
不思議なご縁で出逢うnoteのように
僕の音楽も届けていきたい。
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次の新作を作ったら、
もうストリーミングには上げずに、
noteで音声のダウンロード販売だけに
しようかと考えている。
ダッシュボードを見れば、
僕の最近のnoteはアクセス数が
下がってきてるし、
SNSより発信力は弱い。
むしろ、自分のnoteをSNSにシェアすることも
やめがちな日々。
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音楽を発信するには
メジャーな方法ではないけど、
そもそもメジャーシーンを前提に語られる
「音楽シーン」には
僕の存在はノミくらいの大きさだ。
ただの「客」です。
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ストリーミングには
3作品も上げているので、
周知に使うには
十分でしょう。
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好きなようにやらせてもらいます。
好きなように
読ませてもらいます。
僕らは同じ世界に
それぞれの場所で
それぞれ違う存在として、
同じように
かけがえのない命を使い
生きて、出逢っています。
命の声を聴かせてください。
僕も
「僕」を使って、
命の声を。
「命」を使って
魂の声が
現れることを願いながら
日々、精進していこうと思います。