この空はつながっている
私は保育、幼児教育の現場に携わっているので、このシーズンになると色々な卒業ソングを耳にします。
どの歌も子ども達の声で歌われると涙腺に響くんですよね。ホント。
その中にきみとぼくのラララという歌があり、歌詞の一節にはこうあります。
きみのみる空と ぼくのみる空は 繋がっているから おんなじ空だから
地域差もあると思いますが、幼稚園や保育園の通園範囲が広ければ広いほど別々の小学校に通うことになります。
だから余計にこの歌詞が沁みるのです。
先日、10年目の3月11日を迎えました。
卒園に向けての歌を練習していた子もたくさんいたと思います。
何かの記事で、あいまいな喪失という心理学用語を知りました。
喪失した確証のない、不確実な状態のことを言うそうです。
東日本大震災では二通りのあいまいな喪失があるそうで、一つは行方不明などで心理的にはお別れしているのに身体が存在していない場合。
二つめはそこに存在はしているのに心理的にお別れしている場合。(原発事故の影響で故郷がなくなってしまったなど)
今もあいまいな喪失を抱えている方がたくさんいるんだと思うと胸が苦しくなりますが、私がここで落ち込むのは筋違いなのだと10年目にしてようやく腑に落ちました。
被災者の方々に寄り添う支援はもちろん大切なことで、そこを大前提にもう一つ出来ることと言えば、先に進むことではないかと思います。
進める人はどんどん先に進み、後から来る人の為に道を切り拓く。
切り拓かれた道を丁寧に整備する役目の人もいるでしょう。
そして、後から来る人達が少しでも進みやすいように。
そうやって次の世代へつないでいく事が大切なのではないかと思ったわけです。
前半と後半でだいぶ違うカラーの話になってしまいました(笑)
うまくまとめる力はこれからつけていくとして、ずっと言いたかった事を何とか形に出来たので良しとします。