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20240916 旅と移動と食べ物と

元々あまり旅慣れていたわけではないのだけれども、機会が重なってちょっとずついろんな場所へと行くようになり、旅っていいなと思うようになってきている。コロナ禍のGo Toトラベルとその時の仕事が重なって日本のあちこちに行くような機会があって、これまでにいけなかったような場所にも行けたりすることができたのだった。

▼日本各地を旅していると思い出すのは寅さんのことである。寒い時期は南に、暑い時期は北へと移動する寅さんのスタイルは日本の気候に対して合理的でもあり、出かけていった先々で商売をして食いつないで行けることの自由さをみていると寅さんはある意味ではノマドワーカーだったのかな、なんて思ったりもする。

▼旅の支度をして、人数と旅程を決めて宿泊先や移動手段を手配するのは結構楽しい。特に宿泊先を色々探している時間がかなり好きではある。ただ泊まるだけではなくて少しでも安くて快適なところ、というのを見つけられた時の嬉しさといったらない。己の事前の準備がしっかりと実を結んだような気持ちになる。というか「旅」と「事前の準備」とは必ずセットなんだな、と思う。あまり行き当たりばったりの旅をする度胸は今の所まだない。

▼旅のコツは、なるべく食いっぱぐれないように食べられる時にご飯は食べておくことと、しっかり睡眠時間を確保できるような旅程やスケジュールにすること、だろうか。ご飯が食べられなかったり睡眠時間が不足すると人間のコンディションはてきめんに崩れていくので、俳優としてのコンディショニングという観点からみても旅は勉強になったりする。

▼前に新潟へと旅をして、そこで短編演劇のコンペティションに出たことがあった。予選を無事に通過して決勝、俳優たちがなかなか劇場に現れない。思っていた時間にみんなが来ないのでどうしたのかと思っていたら、どうやら地元の有名なラーメン屋に並んでいたことで思いの外時間が掛か理、劇場への到着時間が押してしまったらしかった。どんなに行列が長くても一人で切り盛りする構えのお店だったらしく、行列に並んでいる間に本番前の俳優の体も冷えてしまったりして少し大変だった。

▼それでも、旅先でしか食べられない美味しいものは他の何よりも元気を与えてくれる。うちの劇団はだいたいみんな食に興味がある人たちなので、美味しいものを美味しいといって喜んで食べられるのが私たちの数少ない美徳のうちの一つなのではないか、と思ったりもする。日本もいいけれどもいずれは海外へもぜひ行ってみたい。海外の美味しいものがきっと私たちを待っているような気がしている。

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◆日本全国の73名の方々から535,000円の応援をいただき、資金調達が無事に成功しました。ありがとうございました!!
【平泳ぎ本店 クラウドファンディングについて】
「一枚の舞台の床が、才能のゆりかごに。
野外で自由に演劇を上演できるようにするための所作台をつくりたい。」

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平泳ぎ本店/Hiraoyogi Co. 第8回公演
戸山公園野外演劇祭参加作品
『若き日の詩人たちの肖像』
2024年 5月17日(金)ー19日(日)
各日18時30分開演(17時45分受付開始・開場)
※雨天決行
於:戸山公園(箱根山地区)陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
https://g.co/kgs/Ksc4VNJ
【公演詳細】

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