【大人の自由研究 #2】「漢字検定の勉強」を除いたら、生活が成り立たなかったお話
1.はじめに
私は普段本を読むのですが、「時間は有限なのだから、自分がやりたいことをやりなさい」というような内容の本や、「20代の時間の使い方で人生は決まる!」と忠告するような本をよく見かけていました。
ビジネス書、自己啓発本、はたまた「どうしたら絵が上手くなるか」の美術やイラスト制作のハウツー本など。
特に、美術やイラストのそうした指南書では、「仕事や勉強をあえて抑えて、絵に特化した生活を送ることで、絵が上達し、有名になれる」という本にも出会ったことがあります。
「自分はこのままでいいのだろうか……?」
「自分も、"絵を中心とした生活”を送るべきなのではないか?」
実は昨日、11月9日(土)にこのように考え、その日は来年2月の漢字検定準1級の受験の予定を取りやめようかとも考えていました。
さて、そんな私はこの日の夜から、その「理想的な生活」を送ってみることにしました。
2.「理想的な生活」を実践しようと思ったきっかけ
はじめは“別の自由研究”からだった
ところで、実はきっかけは「このnoteに何のテーマで書こうか」と考えていたところから始まります。
ここ最近、自分の絵のアイデアなどを書き留めておくためにだいたい常に携帯しているDAISOのメモ帳に「書きたいテーマ」を書いていまして、そこで取り組みたいと思ったものが「『退勤後の過ごし方』について考える」という自由研究でした。
例えば、
①自分の現在の退勤後の過ごし方を書き出して問題点や改善できる点を書き出す
②インターネットで「退勤後の過ごし方」を検索してその方法が多様にあることを知る(実際にたくさんありました)
③これから自分はどういうことを目指すかやどんな自分になりたいかを明確にする
④そのために退勤後はこれからどう過ごしていくか短期的に計画を立てる
この手順で研究をし、書いていこうと思ったのです。
そして、ちょうど実施しようと③まで行ったときに気がつきました。
「そもそも、"自分がいちばん大事にしていること”って、何だっただろうか?」
ここで研究の要〔かなめ〕であるものを思い返すことになります。
「漢字検定」よりも「絵」や「塗り絵」の方が大事?
というのも今現在、漢字検定準1級や英検2級の勉強などをしながら自分のオリジナルの絵を描いていたところでした。そして、来年の2月に実施される予定の漢字検定の試験に向けて勉強を重ねていたところでした。
確かに、四字熟語や故事成語・ことわざなど自分が知らなかった知識を得ることが楽しく、私がぜひとも取得したいという資格のひとつが漢字検定準1級でした。
ただ、難易度がかなり高く、頑張って勉強しても過去問題集で合格点が取れずに落ち込んだり、特にその四字熟語や故事成語・ことわざは覚えるものがたくさんあって覚えきれていないという実感がありました。
そして自分の絵に関しては集中的に描いてはいるものの、資格取得や勉強等で思わず片手間になり、その結果、制作時間が長くなっていました。
「もっと自分の時間を絵に集中した方が、より自分の描きたい絵を質良く、そして多く生み出すことができるのではないか?」
そう思いついたのです。
(後にこの記事内で、現在の見解を改めて書きます。実は、あとで反省することになります)
ということで、この11月9日(土)の夜から漢字検定の勉強をなるべく抑え、絵を制作する「絵が中心の生活」を送ってみることにしました。
3.「絵が中心の生活」を実施してみたら
描きたい絵がまだたくさんあることを実感
この日の夜は、自分の絵のアイデアをノートに書き留めていました。
頭の中にあった絵のアイデアを書いて、自分にはまだ描きたい絵がたくさんあることに気がつきました。
確かにこの日に書いたのは1作品の骨子ともう1作品の枠まででしたが、久しぶりに絵にたっぷりの時間を設けることができて、とても幸せでした。
翌日、漢字検定の勉強をしたときに気がついた「実際の自分」
翌日の10日(日)、お昼まで二度寝をし(お薬の影響と日ごろの睡眠不足、また肌寒い季節のため)、そこから仕事へ出勤する準備をするまでの時間で少し漢字検定の勉強をすることに。
近ごろは本試験型(実際の試験さながらの問題)の問題集を解いていまして、きっちり試験時間の1時間を計って取り組んでいましたが、これがどうも勉強する前にネックになっておりました。
というわけで、この日はこの本試験型の問題集を解く勉強法に工夫をすることにしました。詳しくは次回以降のnoteに書く予定ですが、「とりあえず『30分』で取り組んでみる」というものでした。
概要は、まずタイマー(私はスマートフォンでしたが、普通の100円ショップ等の「タイマー」単体の方が、きっと誘惑は減らせると思います)で「30分」を設定し、(ア)見直しを含め30分できっちり終えて、解いた範囲を答え合わせ、もしくは(イ)30分以内でもキリのいいところで見直しをしてタイマーを止めて時間をメモし、その解いた範囲を答え合わせをする、というもの。
これを全ての問題が解けるまで再び「30分」をセットして取り組み、問題にかけた時間を記録していきました。例えば、今まで問題を解くのにかかった時間(記録済みのタイム)から算出した「残り時間」でタイマーをセットして取り組むのもいいかもしれません。
実は、私は漢字検定のみならず、英語学習などでも“自分で勉強法を見いだす”ことが好きで、今回もこの方法を即興で作り、実施しました。
すると勉強をしているうちに、「漢字を書いている時間って、とても心地よいなぁ」と気がついたのです。
つまり、漢字を漢字ノートに書いていく、あるいは本番のように問題を解きながら紙に漢字や読み仮名(ひらがな)を書いていくこの時が、自分にとっては“癒しの時間”だったということを発見しました。
また、「漢字検定をなるべく毎日勉強する」ということが既に自分のなかで“習慣”となっており、このルーティンを除いてしまうと、私は絵を描くにしても、他の何かをするにしてもどうやら意欲が湧かず、頭がぼんやりとしてしまうそうなのです。
4.今回の検証で得た、発見や学んだこと
①理想的だと思う生活と、現実の自分には違いがある
さて、今回は絵を描くことを中心とした生活を心がけ、漢字検定などの資格取得の勉強を抑える日常を過ごそうとしました。
しかし翌日には、そうした勉強の必要のない生活が、日中の自分の頭や身体を活性化させることにはつながらず、しかも漢字検定の勉強によって、勉強方法を開拓する自分やその時間を癒やしと感じている自分など、新たな自分を発見することができました。
このことから、自分や世間、そして周りの方々が「理想的だと思う生活」と、「実際にその生活を送る自分」にはギャップ(へだたり)や乖離〔かいり〕があったりして、その生活がかえって合わなかったり、好きなことであっても行き詰まってしまったりすることもあることが分かりました。
②さまざまな物事や経験が、相乗効果で活かされることもある
そして、例えば漢字検定を学んでいる自分が「『漢字検定に挑む自分』の絵を描いてみたい」と思ったり、漢字検定の勉強で得た知識が知恵となって、実際に現代において生活している自分の考え方に影響を与えたりなど、世の中のあらゆる物事や経験は、自分の生活や創作活動、また人生において思ってもみなかった効果を与えたり、自分の視野が広がったり、新たな自分を見つけることにつながることがあります。
またそうした効果や発見は、自分自身の自己形成のみならず、仕事のパフォーマンスや家族や友人、仕事の仲間との人間関係やコミュニケーションをより発展させたり円滑にする力やきっかけにもなりますし、「もっと他のことにも挑戦したい!」というチャレンジ精神や自分に対する自信、そして物事に対して前向きな気持ちになることにもつながることを実感しました。
③働きながら、あるいは学生生活を送りながら、地道に絵を描いている方もいらっしゃる
それから、絵画やイラストを制作する方々の中には、私と同じく仕事に就きながら、あるいは学生として生活をしながら作品を制作されている方々もいらっしゃいます。
確かに現在はデジタル化が進み、短期間で作品を制作することもできるようにはなりました。しかし、自分が納得するものを、または作品を見てもらう方々やクライアント(顧客)の方々が満足するような絵を制作しようと、長期にわたって作品を制作される方もいらっしゃいます。
ここで大事なことは、私は「早さ」や「作品の数」ではないと思います。
つまり、私は「作品の質・クオリティ」や「自分が作品に満足できているか」がいちばん大切だと考えます。
「早く制作できる」ということや、「作品数をたくさん生み出すことができる」ということは、きっと制作していくうちに身につけていけたら、強みのひとつになるかもしれません。
ただ、短期間で制作して質が劣るものや、たくさんの作品を制作しながら自分が納得できていない作品を制作し続けることは、芸術作品を作る者としてはあまり良くない姿勢なのではないかと思います。
「自分のこだわりや工夫、意図などが詰まった作品を制作する」。
なお、人によっては「これぐらいの時間で制作するのが理想的」という方もいらっしゃるかもしれません。
ただ、このことがかなう作品であれば、たとえ制作時間がどれだけかかったとしても素晴らしい作品なのだと、現在は感じております。
制作の時間の早さや作品数にこだわり過ぎていた自分を、謝らせたいと思います。そして美術の指南書の著者さん、ちょっと本の内容はもしかしたら“誤り”なのかもしれないです。
5.むすびに
これからどんな生活を送っていきたいか
まず、来年の2月に実施される予定の漢字検定準1級を、6年ぶりに受験するべく勉強と分析・研究を重ねていきたいと思います。
実は6年前は、私の勉強不足により不合格でした。
今回も、前回の反省も踏まえてそのとき以上に備えているつもりですが、やはり今までの2級までと比べても格段に難しくなっていることはひしひしと感じています。
(ちなみに、漢字検定は3級と準2級は中学時代、ECCジュニアの「漢字コース」という漢字検定のコースで取得し、2級は高校卒業後に独学で取得しました。そのときのお話もこれから書くことができたらと思います)
いつものように単純に勉強したら取得できるわけではなさそうな、漢字検定準1級。今でも自宅で一緒に住んでいる母には「TOEICと同じ感覚で受けたらどう?」とアドバイスされております(ちなみに、私も母もTOEICは受けたことがないですが、どういう試験かという概要は知っています)。
さてどうやって勉強をしたら、取得することができるだろうか?
これからは本試験型の問題集や過去問題集を中心に、対策や研究をしながら勉強をしていきたいです。
それから自分の絵も現在、大事な時期を迎えております。
そちらともしっかりと向き合って、これからも素敵な、そして面白い絵を生み出せるように精進していきたいと思います。
「退勤後の過ごし方」について
さて最後に、もともとの研究テーマでした「退勤後の過ごし方」について記しておきたいと思います。
現在、仕事は夕方の勤務で帰宅時間と夕食の時間がやや遅く、就寝のときのお薬が効果を発揮するのも遅れているのが現状です。
それは、例えば勤務前に夕食①を食べ、帰宅後に夕食②(なるべく消化のいいもの)を食べるなどをしましたら改善されるかもしれません。しかし、今の食事のスタイルにしても、勤務時間の中でちゃんとお腹が空いてきて「自分は健康なんだなぁ」と感じることが実は幸せだったりするので、ここはまだ変更はしないでおきます。
ただ、仕事の後にスマートフォンやChromebook等でデジタルな活動(SNSやnote執筆など)をすることによって目にブルーライトの負担がかかっていたり、音楽鑑賞などで「あと1曲」とズルズルと就寝の準備の開始が遅れてしまったりして、結果として睡眠時間が減ってしまっているところがあります。
ということで、これからの退勤後は
①スマートフォンやChromebookなどでのデジタルな活動(SNSやnote執筆など)はなるべく最低限のところまでに抑える。そして、できれば翌朝や翌日の昼に行うようにする。
②退勤後はなるべく無理をしない。負荷のかかる活動などは控え、自分が心地よくリラックスのできる事柄などを行うようにする。また、明日以降の自分に活かされる活動(手帳にその日の行動記録や反省、絵のアイデアを書き留める、あるいは翌日やこの先にやりたいことなどを考える)のも自分には向いている。
③就寝時間はなるべく多く確保する。お薬の効く時間が遅くても、また「毎日◯時間、睡眠時間を確保する」というものが難しくても、就寝の準備の時間を設定してそれをちゃんと守ることはできるはず。いちばんは、睡眠時間をなるべく削ることがないようにする。
これらのことを念頭に置いておいて、過ごしていきたいと思います。
そして、これらのことが結果として、自分の仕事や創作活動でのパフォーマンスの向上につながり、それからこれからの健康や人生においてやりたいことを実現することができる基礎になることを信じています。
今回は、漢字検定の勉強を一時的に除いたところ、その後自分の生活が成り立たなかったというお話を書きました。
皆さんにも、そうした「毎日になくてはならない習慣」はありますか? そして、退勤後はどのように過ごされていますか?
ぜひコメントなどで教えていただけたらと思います。
今回も最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
自室の勉強部屋のChromebookより
ちなみに、終わりに先日購入しました
100円ショップSeriaの湯のみを載せておきます