相手の信頼度を見極める「健康第一視点」
私は、約18年の国際線CA人生の中で、人格、実績共に素晴らしい何人ものお客さまに出会い、お話をする機会を頂きました。
記憶に残る印象的な言葉が、今でも数多く胸に残っています。
その中のひとつ。「いくら仕事ができても、自分の体を大切にしない人を、信頼することはできない」
その理由を、某大手電鉄会社の会長(当時)のお客さまが、分かりやすく教えてくださいました。
「自分の体を、資本と考えて生きていない証拠だから」
自分の体は、自分のためにある、自分が自由に使える体。
自分の体は、社会のためにある、社会のために活かす体。
志高く生き、働く人々の中には、前者の考えをもつ人と手を組めない、と感じる人がいるのです。「話すキーが全く違うんだ。分かるかな?」と、若いCAだった私に表現された方もいます。
どちらが良い悪いではありません。もちろん、健康的な生活を送るほうが、その人の体(肉体)も家族にも嬉しいことかもしれません。しかし、肉体に良くない習慣を選択し続ける人にも、理由があるのです。他人が口を出すことではありません。
ただ、そこに事実があるのです。
より良い未来を創ろうと志高く生きている人々が、
「あの子たちが安心できる未来を創るためには、自分の体力が尽きることがあってはならない」
「今自分がいなくなったら、この社会に大切な気づきを促す人間がいなくなる」
「彼らが育ち本質に気付くまで、この仕事は自分が守る」
「彼女たちの傷が癒え、行動できる日がくるまで、彼女たちの尊厳を主張し守るのは私の役目」
と考え、自分が健康的でいることを、「誰かのために」大切に考え、体力作りをしながら生きているという事実が。
大切な資本である体を大切に扱わないことが、彼らにとって何を意味するのか。
仕事を、使命を、志を、貢献を、最優先にしていない・・・?という疑問に繋がってしますのです。
ヘビースモーカーが偉大な仕事を成し遂げたり、大酒豪が大きな社会貢献もしているでしょう。禁欲が必要ということでも、もちろんありません。
ただ、色々な考え方がある、ということです。
体の声に耳を傾ける、ということ。
ひとつひとつの習慣に、意味があるのかということ。
これからのグローバル環境で真に活躍できる人財になるための基盤形成において、自分の体の扱い方など、関係ないと思われるかもしれません。
しかし、仕事を行う上でのビジョンがどこにあるか、何を見据えて働いているのか、その部分を丁寧に考え、設定したとき、自分の健康維持を無視できなくなることもあるのです。
all right! have a nice day!