表現#16「音楽」
「音楽は合わせない。聴いてください」
私がダンスを教える際に使う言葉です。
音楽は聴くもの。
私はそう捉えています。
聴くことで感情に変化が起こる。
その変化した感情を素直に身体の動きで表現する。
それが相手に伝わる。
これが理想なのです。
音楽に合わせて踊ろうとすると、この感情の変化が起こりにくくなる。
「合わせないといけない」という思考が働き、素直に音楽を聴けなくなります。
そんな状況ではその人の素直な表現は出てきません。
だから「音楽は合わせるのではなく、聴く」なのです。
単に言い方を変えているだけなのかもしれません。
けど踊る際のプレッシャーを少なくするのには大変効果があります。
音楽という表現にダンスという表現で応える。
その関係をベストに持っていく。
そのための「おまじない」ですね。
ダンスに限らず、表現にはプレッシャーがかかります。
プレッシャーは素直な表現を出来なくさせる。
「○○しないといけない」という考え方。
それを優しく取り除く「おまじない」
私は先生として常に探しています。
素晴らしい表現が素直に起こりますように。