「合わせないといけない」なんてこと、ないんですよ。
「相手に合わせる」
相手とうまくやり取りするために使う言葉です。けど、僕はこの言葉をレッスンで使わないようにしています。
なぜなら、相手に合わせると自分のセンスを殺してしまうからです。
ダンスの表現にはセンスが必要です。センスとは感じること。その感じたことを素直にアウトプットすることが大切です。
ですが、相手に合わせるとそのセンスが出にくくなります。相手の挙動に影響を受けてしまうからです。
相手の挙動に対するセンスは出てきますが、それは求めているセンスではありません。むしろ相手に対する気遣いの質が上がるだけです。
それが悪いわけではないのですが、自己表現の方法としてのダンスをするなら、この流れにはしたくないのです。
私はレッスンでは「自分勝手に踊りなさい」と教えています。また「相手に合わせないでください」とも伝えています。
理由はさっきお話しした通りです。
言われた生徒さんは戸惑います。当然ですよね。
私はこう伝えます。
「あなたが気持ちよく踊れば、相手も気持ちよくなります」
相手に気を遣いながら踊って、相手が気分良くなるとは思えません。少なくとも私は気を遣われて踊るのは嫌です。
ですが、大半の人は「カップルダンスは相手に合わせないといけない」と信じて踊っているのです。そしてセンスがないと悩んでいるんです。
悲しいことです。
自分も相手もHAPPYが最高なんです。ですから先ずは自分から。
「合わせる」ではないのです。「合ってくる」のです。相手がいることを意識するくらいで良いのです。
お互いHAPPYが良いと思えれば、それだけで必ず合うようになりますよ。その過程を楽しんでくださいね。
ダンスが日常生活に楽しい変化を起こすことを期待して。
今日もありがとうございました。明日も素敵な1日になりますように!