ドームに住んでいると言うことに気づいているかい?
僕らは「近代の社会」という透明なドームの中で育ってきたのだけど、老朽化で空調その他に限界に来たようで、酸素が足らずどうも息苦しくてならない。
修繕はかなり難しいから、解決策はドームの外に出ることなのだと思う。しかし多くの人はどうやら自分たちがドームの中にいるのだという認識が持てないようだ。
僕らも周りの大人の全てが、このドームで生まれ育ったので、ドームの外があることを認知するのはなかなか大変らしい。
だからみんなドームの中でものすごくたくさんの話し合いをして、勉強会を開き、酸素を増やす方法について技術開発とかをしてるわけだけど、ドームは出入りができると知った僕は「酸素が足らなければ外に出ればいいだけなのでは?」と不思議な気持ちになる。
あれ?みんななぜ難しい話をしてるんだろう?と。
ただそれでも必要なシステムの大半はドームの中にあるので、ドームを完全に破棄するのも現実的ではない。なので僕としては、ドームの外で快適に暮らしつつ、必要に応じてドームでしか済ませならない用事のために、たまにはドームにも通う生活が良いとではないか思っている。
僕らが自分たちを奮い立たせてどうにかして、楽しみや気持ちよさや安心を得ようとしている事柄のほぼ全ては、ドームの外には拾いきれないほどたくさんゴロゴロと広がっている可能性が高い。それをドームの中で得ようとすると、ものすごいエネルギーとコストがかかって、それを手にすることが目的化する。
もしそれをやり甲斐や努力や我慢と呼ぶならば、ドームの外に出た方がいいと思う。やり甲斐も努力も我慢もすることなく、サッと手にできる可能性が非常に高い。今の場所で考え続けるよりも、まず外に出てみませんか?
「旅芸人の一座」とは?
さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の一座」。座長は平野友康。座付き作家は橘川幸夫。各人が、それぞれのコンテンツ力を高め、新しい時代に向けて出陣します。全員集合。
このマガジンを購入したら、あなたも今日から旅芸人だ。おめでとう!
ここから先は
参加型社会学会・ 深呼吸学部「ZoomとVR 旅芸人の一座」
さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…
甘党なのでサポートいただいたらその都度何か美味しいもの食べてレポートします!