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一本道なんかじゃない。無数に枝分かれすることが可能性の追求だと思う。

可能性を広げることと、ただ前に進むだけの違いについて考える。これは言語化がかなり難しい。よっしゃ、頑張ってみよう。

可能性を広げるとは。

「産業が発展すればみんな豊かになって幸せになれる。だからイノベーションが必要だ。多少個人に無理が来ても、最終的に豊かになるのだからいいのだ。だから今は辛抱しろ。そしてイノベーションが起こせる人になろう!我慢を乗り越えたら良いことが待ってるぞ」…という考えは、「えー、それ昭和と平成じゃん。経済成長なんてもうしないし古いよ。結局自殺増えてるしみんな病んでるじゃん」って思う。

可能性は多様性である。

よって、分かりやすくキラキラな一本道の未来は、可能性と呼ばない。

社会における多様性とは、いろーーんな生き方があるし、いろーーーんな人間関係のあり方があるし、「これがいい!あれがいい!」と誰かに決めつけられない寛容さのある状態。

可能性を広げるとは、成功する可能性を広げるのではなく、「何が成功かなんて決めないこと」でもある。なのにどうしても僕らは「良い可能性」というものがあると思い込んでるふしがある。可能性に良い悪いはない。可能性は「潜在的な発展性」である。ということは、無数に枝分かれすれば良い。

いまだグレートジャーニーの途中。

かつて人類がアフリカから全世界に散った旅「グレートジャーニー」に事前に戦略があったわけがない。その場その時の状況で無数に枝分かれして、我々人類の「最新の子孫」として僕らが今日ここにいる。
あの日、あの大きな山を前に、後戻りしたグループは死に絶え、山を越えたグループは生き延びたかもしれない。ふたつのグループに分かれなければ全滅していたかも知れない。

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