深呼吸学部、受講が参列に変更。

中老の男（70）が始めた「授業」と称するzoomの会合だが、昨晩の会合から突然「これは生前葬だ」と言い始めた。

さらに「授業料」と呼んでいた金品は「香典」だと言いだした。なるほど、香典だと「不課税区分」なので税金がかからない。この中老の男、「俺は金儲けができない天才だ」とか、zoomのアカウントも把握していない上に「解約屋ってビジネスを思いついたんだ！俺は解約苦手だけど、どうだ、儲かりそうだろう？」などとビジネスのイロハのイが分かっていない言動をしている割には、なかなかのマネーロンダリングっぷりである。実は税制に詳しいのではないか？と、わたしの警戒心はますます高まるばかりだ。

可哀想なのは「生徒」と称される課金を続けている人たち二十余名である。何かすごいことを学べるのかと期待をし、毎週土曜の20時に集まっていたのが、まさか葬式だったとは。
しかも今後もその葬儀に通えと言うのだ。前回のzoomの第一声は「みなさま、私の葬儀へご参列ありがとうございます」だった。どれだけ欲張りなのかは知らないが、100回くらい執り行いたいらしい。

わたしは、自分の葬儀を毎週繰り返そうとする人物を彼の他に知らない。

また、中老の男は自身のFacebookにステーキの写真を複数枚投稿しており、「肉食ったら元気が出てきた！」と述べている。その投稿の最後は「Go to heaven!!」で締め括られていた。何がヘブンなのか。冥土ではないのか。

ここだけの話、わたしは「ステーキ」が何か別の隠語なのではないかと怪しんでいる。本当に牛肉なのだろうか。別の何かが含まれていないだろうか。
わたしもその不明な団体に、望まぬ形であれ関わっている以上、脱税や違法行為に加担しているとは思われたくない。

とてもしんぱいだ。

#中老の男シリーズ