人類の技術班に負けるな、創造班をつくろう。
職業的専門家の人はどうしてもどこかしらで利益を出すことに目が向かざるを得ないから見落としがちになる重大な事実として、テクノロジーの進化によって明らかにあらゆる創作物のコストが下がっている。
例えば、5年前に世界中で大ヒットしていたようなゲームのエンジンは99ドルで販売されている。それと基本無料の開発ツールを使うだけで、5年前なら数億円かけて開発していたゲームがちょっと本気で学習すればつくれてしまう。
VRコンテンツで世界創造だって無料でできる。もしもかなり手の込んだものを作ろうとしても、有料の開発アイテムを10万円分も買い込めば、ものすごい世界が作れてしまうだろう。
そしてunrealのクラウド型のデジタルヒューマンを使えば、映画が創れてしまうようになる。
つまりこれは何を意味しているかと言うと、最終的に残るものは「人間関係」だけになるということ。
誰とつくるか、誰のためにつくるのか。
誰と楽しむか、誰と一緒に喜び合うのか。
人類の「技術班」は凄まじい進化を始めている。
例えばNASAは実験の現場をバーチャルに移行させようとしていると聞いた。これにより現実世界では不可能だった大胆な実験が可能になる。失敗を恐れないし、解決可能か分からない問題そのものの中へと飛び込めるからだ。
それにより人類のメンタルモデルが変化する可能性もかなりある。
技術班がそこまで頑張っているのだから、「創造班」だって負けてはいられない。
人は何故何かをつくるのか。その問いの答えは、「人間関係のため」だと思う。つまり他者の存在。
このことを突き詰めていくことが、これからの最新トレンドであり、最先端だと僕は確信している。
最終的にはゴーストがあるかないかでしか、人が人であることを証明できなくなるんだろうね。
ここから先は
参加型社会学会・ 深呼吸学部「ZoomとVR 旅芸人の一座」
さまざまな私塾がネットワークされたYAMI大学。橘川幸夫が学部長の「深呼吸学部」もその一つです。深呼吸学部の下の特別学科の一つが「旅芸人の…
甘党なのでサポートいただいたらその都度何か美味しいもの食べてレポートします!