【教えて!】❝原子❞って何ですか?
この投稿は、生徒の目が輝く学校を広めることが夢
元理科教員が書いた「原子」の説明をする授業展開を書いた記事です。
【導入】1枚のおせんべいを無限に食べ続ける方法を知っていますか?
先生はおせんべいを1枚用意し、生徒に見せてください。
そして、こう質問をしてください。
「ここに1枚のおせんべいがあります。このおせんべい、食べても食べてもなくならず、❝無限❞に食べ続ける方法があるらしいのです。それはどんな方法でしょう。」
生徒に十分考えてもらい、次の実演をしてください。
半分に割って半分を食べ、もう半分をさらに半分に割る。
先生は、生徒の前でおせんべいを半分に割ります。
そして、半分になったおせんべいを実際に食べてください。
次に、残った方のおせんべいをまた半分に割ります。
そして、半分になったおせんべいを食べてください。
これを繰り返すのです。
次にまた、残った方のおせんべいを半分に割ります。
そして、半分になったおせんべいを食べてください。
つまり、理論上おせんべいは半分残り続ける!?
先生はこう説明してください。
「この❝半分食べて半分残す❞方法は理論上、必ず半分、おせんべいが残ることになりますよね!」
生徒が「小さくなったおせんべいは割れない」と言ってきたら、チャンスです。
間髪入れずにこう言ってください。
「おせんべいが小さくなったら、虫眼鏡を使って割ってください。」
「もっと小さくなったら、顕微鏡を使って割ってください。」
生徒が納得しはじめたら、大チャンスです。
「でも、本当にこのおせんべいは無限に食べ続けられるのでしょうか?
答えは、食べ・ら・れ・・・ないです!」
そして最後に、こう質問してください。
「おせんべいの一番小さなかけらって何でしょう?」
【展開】この世界の物質は「原子」でできている。
このあと、教科書を開いて「原子」の説明をします。
そして、有名なドルトンの原子説を説明します。
①原子は、化学変化でそれ以上分かれることはない。
②原子は、種類によって、質量や大きさが決まっている。
③原子は、化学変化で、他の種類の原子に変わったり、なくなったり、新しくできたりしない。
いかがだったでしょうか。
この記事が、授業をされる先生の参考になったら嬉しいです。
私の考える授業の順番
「わかる」から→「楽しい」
……は間違ってはいませんが、大事なプロセスが抜けています。
私が考える授業の順番は、
「おもしろそう」→「楽しい」→「わかる」→「知的に楽しい」です!
生徒の学力を伸ばす一番の方法は、勉強を楽しいと思ってもらうことです。
なぜなら、生徒がそう感じてくれれば、自分から勝手に勉強するようになるからです。
すべての生徒の目が輝き、先生方が生き生きと働く学校を広めたい。
最後までお読みくださり、ありがとうございました。
非常勤講師 平本直樹
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?