一冊で多くの異世界を旅する:「遠い野ばらの村」読書感想
誕生日に友人が贈ってくれた「遠いのばらの村」という童話の短編集を読みました。この本には九つの不思議な物語が収録されていて、どのお話も主人公が異世界と現実を行き来するか、主人公のもとで動物が話す物語が描かれています。楽しい世界である一方で、時には怖い、切ない、あるいは悲しい場面もあるのが特徴的だと思え、面白かったです。
友人が特にすすめてくれたのは、「初雪の降る日」という話でした。
小さな女の子が道に石けりの輪を見つけて遊んでいるうちに、雪を降らせる白ウサギたちによって