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カードの自作生産を検討【挑戦物語】

ゲームマーケット2022秋の出展に向けて、新作ゲームのイラストを少しずつ作っています。いたばしの地域ボードゲーム会です。

今回は、カード印刷を印刷会社さんに頼むことがなんとなく前提なんだけど、試しに自分たちで作ったらどうなるのか、ということでトライしてみました。

前回はこちら


カードデザインの作成

こつこつ作ってきた、23区ワースト6区たちのイラストカードがまとまりました。板橋、葛飾、大田、豊島、足立、荒川の各区の特徴となる場所を探しましたが「いや、どこだよ?」ってなってしまうのはさすがワースト6区。

一応あくまで、カード印刷する前提でいるのですが、レーザーカッターを使うことによって、ある程度の品質を自作できる可能性が見えたので、実際につくって検討してみます。

自作カードの手順全体像 

今回の自作技は、次のような手順で作成します。使用するマシンはコンビニ印刷、ラミネート加工機、断裁機、レーザーカッターです。

  1. データをコンビニで表裏プリント(A4)

  2. プリントした紙をラミネート加工

  3. ラミネ加工済みシートを断裁機で水平出し

  4. レーザーカット

実験ではお金がもったいないのでモノクロプリントで作成しますが、本番はカラープリントにします。
また、通常のトランプサイズ(89mm×58mm)だとA4の紙にあまりたくさん取れないので、かなりスリムなデザインのカードにしました。

単価計算してみます。A4紙1枚でカードを12枚配置できるデザインだと…

  1. 表裏カラーコピーで100円

  2. 100枚880円なので、A4が1枚で8.8円

  3. 自分らの場合は工房利用料が格安で単価計算ほぼ1円以下

  4. 上記同様に1円以下、仮に上とあわせて2円とする

カード12枚で原価111円。ときどきカットの失敗などもあるでしょうから、10%乗せて120円。カード1枚で10円まで落とせます。
もちろん、これらは自分たちの働く人件費を度外視しています。なんで、生産量が多いときは素直に印刷所に頼むべきだと思いますが、少量生産できるという体勢を持つことは便利。実際に検証してみます。

実制作による検証

ラミネートに使われる素材は、レーザーカットしても問題ない素材だと事前に調べてありましたので、安全性の問題はOK。

今回の予想されるネックは、ラミネート加工時に、どうしてもプリント紙とラミネートがわずかに傾きをもってしまうこと。

言葉だと伝わりづらいので写真を。上の黄線と青線は1度の差があって、実際はもっと小さい差になるのですが、透明なラミネートに対して、中身の紙が少しだけ傾いています。そのままカットするとカードの形に対して絵が傾いてしまいます。

そこで、断裁機で一辺だけ、絵にあわせた水平を断ち落とし、そこからレーザーカッターの加工に持ち込みます。

レーザーカッターの加工エリアのグリッド線に、断ち落とした面をあわせ、機械加工とデータの原点を完全に一致させてからカット。

レーザーの出力が高いと焦げついてしまうので、何度かテストしながら適切な火力を見つけてカット。焦げないカットができました。

こんな感じで、試作的にモノクロコピーからのカードが完成。手ざわりはいい感じで、折り目がつくほど強く折らなければ、ラミネートがはがれる心配もなさそう。

実際のカード印刷ももちろん検討しながら、少量生産の手段として持っておきたいと思います!

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ひらめきドア
板橋区内に、レーザーカッターや3Dプリンターを使って何かを作ったり届けたりしています。また、そうした道具を使える人を増やしたいという思いで、講座などもちょいちょい開催しています。サポートいただけた場合は、こうした機材費や会場費などに利用させていただきます。