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弁護士インタビュー#02 菅原 剛
66期。ファーストキャリアで平松剛法律事務所に入所し、札幌事務所の社員弁護士(拠点長)を務める。
労働問題や交通事故、債務整理、B型肝炎など幅広い案件を担う。
地元である北海道に貢献するために、さらなる札幌事務所の拡大を目指す。
大切なファーストキャリア。いろんな事務所の中で平松剛法律事務所を選んだその経緯とは?
ー菅原さんの入所したきっかけから教えてください。
地元も修習地も北海道だったので、北海道で働くことを希望していました。そんなとき札幌弁護士会が主催した就職説明会で平松剛法律事務所を知り、代表の平松さんと当時の札幌事務所の社員弁護士とお話しさせてもらいました。
事務所にも訪問させてもらえたのですが、その時、所内の弁護士のことを「◯◯先生」でなく「◯◯さん」と呼ぶところや、パーティションなくワンフロアで弁護士と事務員さんが業務を行うということから、垣根なく全員が対等な関係で、チームで働いていくんだという姿勢を感じましたね。
「ここであれば長く安心して働けそう!」と漠然と感じたんです。
この直感は入所した今でも変わっていません。
また、司法試験の選択科目は労働法だったこともあり、労働事件に積極的に関われたらいいなと考えていました。
平松剛法律事務所は労働事件に強みを持っていることもあり、入所を決めました。
ー 現在平松剛法律事務所11年目。 入所後の経歴をお伺いできますか?
1年目は代表の平松さんと当時の札幌の社員弁護士からご指導をいただきました。基本的な指導担当は当時の社員弁護士だったのですが、平松さんからも直接ご指導いただけたのは、非常に貴重な経験でした。当時から平松さんは労働事件に精通していたので、その経験は今の私の礎になっていると思います。
その後たしか、3年目で当時の社員弁護士から札幌事務所を引き継ぐ形で、私が社員弁護士となりました。
よく「3年目で社員弁護士って早いね」と言われるんですが、札幌では弁護士歴3~4年で独立する人も多いんですよね。同期や委員会活動で関わった同世代の弁護士が、独立をしている姿を身近に見ていたので、抵抗やネガティブ意識はありませんでした。
また平松さんからも熱いメッセージをいただいて、背中を押されて就任を決めました。
4年目に今も一緒に働いてくれている雨貝さんが入所してきてくれて、以来弁護士は2名体制です。
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労働事件の専門性を磨きつつ、その他分野も幅広く
ー 労働事件に強みを持っていることに魅力を感じて入所されたと思います。
実際の業務内容や割合を教えてもらえますか?
そうですね、解雇や残業代等の労働事件に関しては数多く経験している方だと思います。
札幌の事務所はいわゆる街弁が多くて”なんでもやる”というスタンスですが、平松剛法律事務所と言えば「労働事件」に強いというブランディングができているのではないかなと。
ー 労働事件以外の案件はいかがでしょうか?
はい、当然ながら労働事件以外にも様々な依頼があります。
具体的に言うと交通事故、債務整理、離婚、相続、B型肝炎…。
現在受任数でいうとB型肝炎が多いですが、受任数が多い=業務割合がそればかりになるというわけではありません。
交渉や法律判断は弁護士が行うのですが、弁護士でなくてもできる作業がB肝には多いので、そういう作業は事務員に手伝ってもらって、力を合わせて早期解決を目指しています。
そのため、当然時期によって波はあるものの、弁護士の業務割合のイメージは下記の通りです。
労働 50%
交通事故、債務整理 20%
B型肝炎、アスベスト 20%
離婚、相続 10%
自慢の教育体制で早期に一人前として活躍できる
ー 幅広い分野を取り扱っていらっしゃること、非常によくわかりました。
ただその分スキルを身に着けるのは大変な気がしますが、教育体制はい
かがですか?
手厚い教育体制こそが平松剛法律事務所の強みの一つでもあると思います。
具体的には、
座学とOJT(実践)
弁護士間のチャットツール
案件管理システム
の存在が大きかったですね。
座学に関してはある分野に強い弁護士、例えば交通事故に強い弁護士が座学をしてくれるので、全体像を掴むことができます。その後実戦形式で、先輩弁護士と依頼者様との面談に同席させてもらったり、次は自分主導で面談を進めたり、その繰り返しで経験を積んでいきます。
ー OJTの期間は大体どれくらいになりますか?
人にもよると思いますが、1年くらいのイメージです。
1年を目途に自分主導で進めていく割合が増えるとはいえ、当然ながら同じ支店の先輩弁護士に相談する環境も整っていますし、他支店の弁護士ともチャットで繋がっているので、似た案件をやっている先輩やその分野に強みを持っている先輩によく聞いていました。
また案件管理システムがあり、過去の解決事例や裁判所に提出した書面等をタイムリーに確認することができます。全国に展開している分、多くのノウハウが蓄積されており、日々参考にさせてもらっています。
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地元「北海道」に貢献できることは大きなやりがい
ー 菅原さんにとって札幌で働く魅力はなんですか?
やはり生まれ育った地元に貢献できている実感があることですね。
弁護士になった当時は20代だったので、周りにも法的トラブルで困っている人はそんなに多くなかったですが、年を重ねてきますと、知人や友人等から「交通事故にあった」「離婚の相談をしたい」などの相談を受けるようになって。
近くにいるからこそ助けられるということは間違いなくあるので、弁護士としてお世話になった方々を自分が助けてあげて、力になってあげられるっていうのはやっぱりやりがいがありますよね。
ー 友人や家族、お知り合いが近くにいるということはプライベートでもいい
影響を与えますよね。
それは間違いないですね。
職業柄ストレスがかかることもあるので、仲間や家族が近くにいてくれることは息抜きにもなりますし、助かると思いますね。
私の場合だと飲みに行ったり、趣味のサッカーをしたりして、息抜きさせてもらっています。
ー それ以外に感じる魅力はありますか?
挙げるとキリがないですけど・・・
札幌市という街は、弁護士をするのにちょうどいい規模の都市だと思います。
案件としては一般民事、企業法務、刑事事件問わず適度にありますし、控訴された場合の高等裁判所もあります。札幌弁護士会は登録弁護士数が約850名なのですが、首都圏ほどは獲得競争が激化しているわけではない。
また生活に関しては、非常に暮らしやすいんじゃないかなと思います。
東京と比べて家賃や物価が安くて生活コストが下げられますし、それでいて中心地は充実していて生活に困ることもない。
海鮮やジンギスカン、ラーメン、スープカレーなど名産がたくさんあり、食べ物も美味しいですしね。
雪は大変ですけど…今まで縁のなかった方も、”住めば都”だと思うので、きっと好きになってくれると思いますよ。
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地域貢献を目指す弁護士と一緒に、さらなる拡大を目指したい。
ー 今後の札幌事務所のビジョンも伺えますか?
事務所を拡大させていきたいですね。
具体的には弁護士1~2名、事務員2~3名を迎え入れたいと思っています。
この体制ができると労働や交通事故、家事事件等をもっと受任できるようになりますし、そうなると「こういった案件をやりたい!」と手を上げてくれたときに積極的にお任せできる体制になると思います。
ー 北海道のリーガルサービスの提供率はどうお考えですか?
人口1人あたりの弁護士数は全国9位ですが、ただ実態として北海道は広いがゆえに近くに弁護士がいない、もしくは少ないというのはよく聞く話なので、まだまだリーガルサービス向上の余地はあると思います。
だからこそ、札幌事務所を拡大してより多くの方に適切にリーガルサービスを提供できる体制を実現したいと思います。
長く安心して働くことができる。
それが「平松剛法律事務所」!
ー それでは最後に、ずばり平松剛法律事務所で働く魅力はなんでしょうか?
人によって求めるものは多少変わるかもしれないですが、私の場合は
充実した教育体制
ワークライフバランスの実現
待遇
かなと思います。
ー 菅原さんがこの中で一番魅力に感じているものはなんですか?
難しいですね…選べないです、全部です(笑)
というのも、新人の時は、報酬よりも「充実した教育体制」ですかね。早く一人前になり、いろんな事件を解決できるようになりたいので。
前述したように、当事務所は早期に一人前になるための教育環境は整っていると思います。
一方、年次が経つにつれてライフステージの変化があると「ワークライフバランス」が重要になってくると思います。当然ながら、弁護士も一人の人間として結婚をする、子どもが生まれると家庭に重きを置くタイミングがあると思いますが、産休育休制度などの福利厚生や残業をよしとしない事務所風土のおかげで、ワークライフバランスも実現できているかなと感じています。
実際、私も基本的には19時前後に退勤しています。
待遇は付随的な要素かもしれませんが、他事務所と比べても遜色ないというか、むしろ優れていると思います。
一言で言うのであれば、「長く働ける環境」かなと思いますね。
実際長く働いている弁護士が多いですし。
いろいろな分野を経験して自身のキャリアを広げていきたい
弁護士として頑張っていきつつも、ワークライフバランスも実現させたい
事務所の成長を自分事として感じていきたい
そんな方は、きっと平松剛法律事務所で働くことを魅力に感じてもらえると自負しています!
ー 菅原さん、ありがとうございました!
This interview was in cooperation with LEGAL JOB BOARD
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