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弁護士インタビュー#05 田代 幸嗣


64期。ファーストキャリアで平松剛法律事務所に入所し、鹿児島事務所の社員弁護士(拠点長)を務める。
労働問題や交通事故、債務整理、B型肝炎など幅広い案件を担う。
事務所運営を行う傍ら、地方都市のリーガルサービス向上にも目を向け積極的に活動している。

弁護士になって1ヶ月で鹿児島事務所の社員弁護士に。その経緯とは?

ー 田代さんの経歴と入所したきっかけから教えてください。

司法修習終了後すぐに当事務所に籍を置き、1ヶ月半ほどの研修を経て鹿児島事務所の立ち上げを経験しました。

元々私自身が鹿児島出身で、地元に根ざした弁護士になりたいと考えていたんです。
個人事務所もいくつか見ましたが、鹿児島に新たに開設する事務所の責任者ポジションというお話をいただき、当事務所に入所を決めました。

ー 弁護士になっていきなり事務所の立ち上げ。あまり聞かない経歴ですが、田代さんを突き動かしたものは何だったのですか?

確かに一般的には、どこかの事務所で経験を積んで、そこから拠点立ち上げや独立を目指すケースが多いかと思います。

しかし、実際に事務所の立ち上げを経験できるチャンスはそう多くなく、また大規模法人の後ろ盾がある中でチャレンジできることにも非常に魅力に感じ、決断しました。
オフィスの物件選定や一緒に働く事務員さんの採用まで、時には代表の平松と話し合いながら進め、振り返ってみると同期の弁護士とは違う経験を積めたと思っています。

実務経験がなかったため、東京事務所や福岡事務所で実地研修を受けたり、先輩弁護士の担当案件に同席をしたりと、一般的なパートナーとアソシエイトの関係と変わらないサポートをしていただきました。

不安もありましたが、これを乗り越えれば自分の成長に繋がると信じ、地元の鹿児島で挑戦を続けてきました。

競争率が高い事件も、鹿児島だから多く経験できる。

ー そういった経緯で事務所の開設を担われたのですね。では、都市部と比べて鹿児島だからこそ見られる事務所の特徴はありますか?

はい、数多くあります。
まず取扱事件の違いですね。

例えば、都市部だと競争率が非常に高い交通事故や債務整理、家事事件も、鹿児島だと比較的案件を獲得しやすい傾向にあります。

理由として、現在鹿児島の弁護士は約200名程度しかおらず、都市部と比較して弁護士の数も少ないので、結果的に、都市部だと競争率が高い案件のご依頼もいただけますし、それによって幅広い経験を積むこともできています。

具体的な業務内容で言うと、

・交通事故
・債務整理
・労働事件
・B型肝炎
・離婚問題
・アスベスト被害事件
・障害年金申請事件
・相続放棄事件
・企業法務 等

多種多様な案件を取り扱っています!

ー 取扱事件でも地域の特色があるんですね。新人弁護士の場合はどんな案件から携わるのでしょうか?

基本的には、可能な限り本人がやりたい事件を優先的にお願いしたいと考えています。
やはり興味があることに注力した方が成長スピードも早いですし、本人のモチベーションにもなりますよね。
それに自分でやってみて、失敗しながら学ぶことが一番成長に繋がると考えています。

もちろん私自身が過去にやった案件の共有もしますし、起案のチェックをしながら教えていきますが、「自らやってみる」ことで成長スピードを早めてもらいたいと思っています。

ー 自分で挑戦させてもらえる環境、非常に魅力的ですね。
 今後事務所としての注力領域としてはどう考えられていますか?

これまで扱ってきた労働者側の労働案件など力を入れ、既存の取り扱い事件に柄等を入れつつ、全国的に、新たな事件も拡大していきたいと考えています。近年では、障害年金や離婚問題なども注力事件として加わりましたが、今後は、法人からの顧問事件などにも力を入れ、さらに受任事件の範囲を拡大していけたらと考えています。

システム導入によりいつでも全国の拠点と連携可能。鹿児島で最先端のリーガルサービスを。

ー 地方の事務所は、都市部と比べて業務上で関わる人の数が少ないイメージもあります。他拠点の弁護士との関わりはどの程度ありますか?

当事務所の場合、仕組み化やITツールの導入により、拠点関係なく弁護士同士がすぐにコミュニケーションを取れる環境があるので、あまり地域による差は感じていません。
 
例えば、
・全拠点の弁護士間での情報共有ミーティング(月1回)
・福岡や北九州等、近隣の拠点との協力体制
・過去の事案を検索できるシステム
・似た事案を担当した弁護士に気軽にコンタクトを取れる環境
などです。
 
私のように地方の事務所で働きながらも、都心部の情報もキャッチでき、大都市の事務所と同等の質の高いサービスを提供できる環境が、平松剛法律事務所にはあります。
 
また、身近な弁護士に直接質問できる環境は、新人弁護士の成長スピードにも大きく影響を与えていると思います。

ー 案件獲得はマーケティング部も関わっているとお聞きしましたが、マーケティング部と各事務所ではどのような連携を取られていますか?

鹿児島事務所では、マーケティング部と情報共有の場として、毎月リモートのミーティングで打ち合わせを実施しています。
弁護士の私はもちろん、なるべく事務員さんも参加するようにし、皆で意識の共有を図ります。
 
打ち合わせの内容としては、
・毎月の受任件数
・案件獲得の傾向
・今後の広告戦略
などです。

これらを数字で共有されるので、事務所運営の要となる案件獲得の実情をより正確に把握できるんです。
 
また、地方誌や新聞への広告掲載、地域限定のWEB広告など、この地域ならではのマーケティング戦略を一緒に考える機会も多く、その点では他事務所よりもマーケティング部との連携は強いと思います。

ー 独立するためにはマーケティングの知見も必須かと思います。近い距離で学べるのは非常に良い経験ですね。

そうですね。
そもそも規模が大きな事務所でないとマーケティング部門が無いことが多いですし、一緒に戦略を考えながら開拓を進める経験もできないと思います。
 
マーケティング部との打ち合わせを通して、案件獲得にどのような広告を打っていくのかを目の当たりにするため、売上に対してもより意識を高く持って業務にあたることが出来る点もメリットの1つですね。
 
この経験は将来独立するにしても、他の道を選ぶとしても、新人弁護士の方にとっては必ずプラスになると思います。

九州をリーガルサービスで盛り上げるのが地方で働く面白さ。

ー 田代さんが感じられる鹿児島で働く魅力は何ですか?

まず第一はやはり地域貢献を肌で感じられることですね。
自分の仕事で、地域の発展や人々の生活に少しでも影響を与えられる。弁護士としてこの上ないやりがいだと感じています。
 
鹿児島に留まらず九州全域において、仕事を通し、地元企業や地域の方々と信頼関係を築き、関わっていけることも大きなやりがいです。
 
また鹿児島では、都市部と比べると「弁護士」という職業に対するリスペクトを感じると同時に、その期待も大きいです。
もちろん、エリアに関係なく弁護士として責任は持たないといけませんが、地方ではその求められる期待に応じたサービスを提供しなくてはいけません。
しかし、その期待を超えた時にはとても感謝していただけますし、リピーターになっていただけることもあります。
 
九州エリアには、離島を含めた司法過疎地域がまだまだ多く存在し、弁護士が少ない中でリーガルサービスをいかに向上させていくか課題に感じることもあります。
当事務所としては、顧客のキャッチし易い広告の打ち方や、LINEを活用するなどして、市民の方に相談しやすい独自の取り組みも行っております。今後も、事務所一丸となってリーガルサービス向上の面で九州エリアを牽引していきたいと考えています。
 
いかにサービスの質を担保して依頼者の期待を超える感動を届けられるか、そして九州全体のリーガルサービス向上を叶えられるか。
これが鹿児島で弁護士として働く面白さです。

地域貢献を目指す弁護士と一緒に、さらなる拡大を目指したい。

ー 今後の鹿児島事務所のビジョンも伺えますか?

先ほども話した通り、取り扱い事件をさらに拡大し、住民や企業を通じ、地域貢献をさらに活性化させていきたいと考えています。
隣県の沖縄・宮崎・熊本はもちろん、福岡事務所とも連携して鹿児島から九州全体を盛り上げていこうとしています。
 
その足がかりとして、現在事務所としてソフトバンクホークスとスポンサー契約をしており、球団に対する研修の実施等を予定しています。
そうした形で、今後も事務所全体で地域貢献を目指していきます。

ー このビジョンを目指すにあたって、どんな方と一緒に働きたいですか?

・地域に根ざした弁護士になりたい
・地域貢献しながら成長したい
そんな方がマッチするかと思います。
 
また私としても、鹿児島事務所の独自性に魅力を感じていただける方、まず自分でやってみることができる方と一緒に働けると、互いに成長していけるのではないかと思っています。
 
鹿児島・九州エリアはまだまだリーガルサービス向上の余地がある地域です。
リーガルサービスの面から九州全体を盛り上げることに面白みを感じながら、ぜひ一緒に成長していきましょう!
実際に見てもらった方が雰囲気が分かると思いますので、事務所見学もお気軽にご相談ください。

ここにいる全員で、平松剛法律事務所を成長させていることを実感できる。

ー それでは最後に、平松剛法律事務所で働く魅力を語ってください!

北海道から鹿児島まで、全国の弁護士・職員が一丸となって、事務所が成長していくことを肌で感じられることが私が考える一番の魅力です!
全国の弁護士が、物理的な距離を感じないほど連携しやすいネットワークがある点も、この事務所ならではだと感じています。

だんだんと規模も大きくなってきましたが当事務所はまだまだ発展途上で、事務所の方向性を模索しながら成長を続けています。
そんな中で、一人一人がそれぞれの強みを活かして、事務所を成長させる重要な1人のメンバーとして活躍できることは、弁護士キャリアにとって非常に貴重な経験です。

また働く環境の面で見ても、弁護士は「先生」ではなく「さん」付けで呼ばれ、所員同士の距離も近く言葉の通りアットホームな雰囲気です。
研修も充実していて豊富な経験を持つ先輩から学べる機会がありますし、弁護士・事務員ともに気軽に意見交換ができる環境なので、成長を実感できる職場だと思います。

・仕事を通して日々自分を成長させたい
・1人で仕事をするのではなく、仲間と切磋琢磨しながらより良いものを目指したい
・興味がある案件には積極的に挑戦したい

そんな方は、きっと働く面白さを感じてもらえる事務所だと自負しています!

ー田代さん、ありがとうございました!

This interview was in cooperation with LEGAL JOB BOARD