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ヒラマサが2022年2月に読んだ本

ご挨拶

最近は日記を更新していないので、なかなかお気持ちを表明する機会がありません。これでも日々感じ、潤い生きています。
ちょうど今朝、ひょんなことから友人の結婚を知りました。結婚を知らされてもおらず祝ってもいないのは、もう友達じゃないからなのでしょう。君が僕の友達ではなくなってしまったように、僕も誰かの友達ではなくなっていく、これが大人になるということだとしても、僕達はそれぞれ年を取ります。
春には早いかもしれませんが、先日また別れを経験し、僕は束の間の孤独の中にいます。はっきりとした別れも、ぼんやりとした別れも、思い出がたくさん落ちている地元に残して、きっとまた拾いに来ます。気持ちよく送り出してくれた皆様に感謝。

2月に読んだ本

さて、そんな2月に読んだ本はこの15冊でした。

なんて現実的なんだ。やたら感傷的なご挨拶を書いたのが恥ずかしくなる。でも確かに、やることがあって小説を必要としないほどに精神的に安定していたかも、と振り返る。人生は割と初期条件に敏感である気がするので、新たな人生の起点にこういうラインナップになるのも納得だなあ、とか。読んでいるときはこんなこと考えていないので、やっぱり時々俯瞰してみるのも悪くないですね。

今月読んだ本を振り返ると、人生戦略、思想、健康にフォーカスしていたようです。

人生戦略

GIG WORK

アメリカで最近流行りのギグワークという働き方をご存知でしょうか?インターネットが可能にした新たな働き方みたいな本かなと思って、(2375)ギグワークスへの投資判断がてら読み始めたのですが、そういう感じの本ではありませんでした。凡人のための人生戦略がテーマで、終身雇用をあてにせずギグワークしてみたら?という本。これは好き嫌いありそうな感じでした。

日本人というリスク

ご存知橘玲氏。3.11の震災を受けて、日本では様々なリスクが顕在化しました。災害リスクだけではなく、国と私達の関係や、日本社会のリスクも。彼の著作のライフハック的エッセンスを抽出したような本で、これは繰り返し再読します。万人におすすめ。

日本人の給料はなぜこんなに安いのか ~生活の中にある「コスト」と「リターン」の経済学~ (SB新書)

KUで読了。日本人の給料が安い理由として、業種とか雇用形態とかを挙げていました。そりゃそうだね、という内容で目新しくなく、後半は持ち家or賃貸や、年金制度の活用などの人生設計的な話になっていて、主題がぼやけている印象です。

*振り返りコメント

僕は日本で生きる可能性が高いと思い、日本でどう生きるか?どう生きるのが賢いか?を探ろうとしている感じがありますね。持ち家賃貸議論をはじめとした様々に自分がどうありたいかのポジショニングがはっきりしてきて、資産運用を含めたライフスタイルが少しずつはっきりしてきました。とはいえ、賃貸でリスクオフしながらインデックスに積立という教科書的な答えで終止することなく今後も柔軟に考えていきたいです。色々言ってますが、正直宝くじを当てて全てを終わりにしたいと思ってます。

思想

無理ゲー社会

世界中で蔓延する生きづらさや、生きることすら難しい人が発生している(もっというとそれに起因する自殺:絶望死)の原因をリベラリズムに起因するメリトクラシーに求め、公正・平等を問い直す本だと思いました。残酷ではありますが、社会がそうなっている以上受け入れるしかない。僕が生きる社会は豊かではありますが、希望を持てないのも確かです。「自分らしく」とか「夢」という善意のハラスメントを退け、諦念を抱きしめて生き残る。

読まなくていい本の読書案内

また橘玲です。複雑系、進化論、ゲーム理論、脳科学、功利主義について、パラダイムシフトを紹介し、「それ以前の本は読むに値するのか?」という本。書評ではなく、人類が何を考えてきたか?という思想史の形式になっています。とはいえ、「これを読めばOK」的な本でもありません。「読むべき本」はあまりにも多く、戸惑いますが、読みたいものを読めるときに読むしかないんじゃないっすか。この本を読んでおくと、これから読む本がどんな位置付けなのか?を理解するのに役立つのではないでしょうか。

嫌われる勇気

Kindleのバグで0円で販売されていた時に購入し、1年ほど積んでいました。この本がアドラー心理学の本であることも、アドラー心理学がどんなものであるのかも知らずに、何となく手に取りましたが、ちょうどいい時に読めたと思います。胸を張って前に進めそうです。目的論を念頭に置くと自分の心との対話も非常にスムーズになりました。心の声にもとづいて!

*振り返りコメント
世界がどうなっているのか、自分がどうなっているのかを知ることは大きなテーマですよね。考えることは楽しいし、重要ですが、やっぱり語る言葉を持つために、こういう本を読まなければならないと思います。その結果として型にはまったコミュニケーションになったり、対話ではなく説明になってしまうことを恐れていましたが、語る言葉を持たない僕が周囲に強いるコミュニケーションコストがディスアドバンテージであるため、言い訳せずに勉強しようと思います。まだまだです。本当に全然まだまだなのはわかっていますが、無理のないペースで頑張っていきます。

健康

最近はYoutubeで書籍を要約した動画が多くて便利です。BGM代わりに流したりしてるんですが、現代人は食べすぎという話を聞いてそれもそうかもと思い、図書館とKindle unlimitedの範囲で本を読んでみました。褒められた話じゃないですが、ここしばらく食べすぎていた自覚もあり、もう腹が出ちゃって。あれ、腹はここ3年位出っぱなしかもしれない。「太った?」と気軽に声をかけてもらえる人間でありたいと思っていますが、身の回りの人に立て続けに「太った?」とか「太ったな」とか「着膨れとかじゃなくてマスクから肉がはみ出してんだよ」とか言われるようになってしまったので、この転機に痩せます。

健康系の本はトンデモな話が普通に載っていたり、ラット試験の結果を拡大解釈したり、極端な食生活を強いたりするので、1冊だけだと知識が偏るため、読む側の方で多く読んでならす必要があります。
ここでは良かった本だけダイジェストにご紹介。

眠れなくなるほど面白い 図解 糖質の話

普通に生きていると必要量170gに対して300gくらい摂ってしまっている。白米はほぼ糖だし、現代人は糖を摂り過ぎちゃう。糖尿病は他の病気を誘発するので危険。これを読んでから毎日何g糖質を摂っているか?を気にして、必要量程度に抑えています。

世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事

学位のある方が書かれている本で、どういう試験に基づくエビデンスか?を書いてくれています。論文を読むのはダルいですが、「最新の研究によると」が連発されているような本はたいてい嘘なので、書籍である程度の知識を入れたいものぐさな一般ユーザーにはこれくらいの解像度が丁度いいです。

無病法

15〜16世紀のベネチアで102歳まで生きた伝説の男、ルイジ・コルナロの、その長寿と健康の秘訣の記録に、現代的な知見に基づいた役者の解説を添えた本。貴族だった彼は生涯健康だったわけではなく、40歳ごろに生活習慣病で死にかけた。そのとき、食事を減らせという医師の指示に従ったことで、それまでの疾病が消えた。その後も極少食を続け、精神的にも豊かになり、「老後最高!」と言いながら晩年まで乗馬や登山や学問を愉しみ、午睡とともに穏やかに息を引き取ったという。今なお少食家達のバイブルであり続ける古典。

痩せない豚は幻想を捨てろ

メソッドとしては当たり前のことしか書いていないんですが、その当たり前をやってないからお前はデブなんだろ。甘すぎ。お前の脳みそには角砂糖が詰まってんのか?という本。叱咤激励罵詈雑言に笑いながら読みました。こういう文章を書けるようになりたい

*振り返りコメント
起きたら水を飲んで毎朝3kmランニング、昼間では水のみで昼を過ぎてお腹が空いていたらプロテインを飲みます。夕食までは食事を摂らず、夕食では白米はお茶碗一杯まで。これらの本をよんでそんな朝昼抜きの一日一食に挑戦しています。ある程度脂肪が落ちたらランニングを筋トレにシフトするつもりです。満腹中枢はタンパク質の摂取量によって働くという説もあり、プロテインを飲むと割と空腹感をごまかせます。あと、どうしても食べたくなったらまた空腹を勧める本を読むことで食欲を誤魔化すことで冊数が増えます。僕はちょっぴり吝嗇家なので(ちょっぴりですよ)、節約と断食の相性が良いこともあって今の所だいたい順調です。
まだ2週間程度なので体型は変わらないですが、ランチのことを考えないことで時間ができました。1日が1時間増えた感覚です。食後特有の眠気とかもないですし、これだけでも十分メリットだと思います。お腹が空きすぎて集中できないことは全然あります。一日一食なので食事が美味しくありがたいです。摂取カロリーは小さくなりますが、食事を減らしてランニングをしていることによって消化活動と筋肉による基礎代謝も減るはずなので、減量はゆるやかになるかと思われます。筋トレを取り入れなければ。
土日とお誘いいただいた日だけはランチを頂いてもいいルールで運用しているので、誰か誘ってくれないかなと毎日ソワソワしています。

その他

大泉エッセイ

この記事の振り返りコメントは大泉エッセイの真似です。過去の自分が読んだ本やその感想と、時を経て俯瞰的に対話するのにピッタリなフォーマットになったと思います。
ハケンの品格というドラマが好きで、それで大泉さんを知りました。たしかその頃書店に並んでいたんですよね。読みたいなと思いながらなんとなく読んでいなかったのですが、古本屋さんで見かけて読みました。結構ボリュームがあります。寝る前のリラックスタイムとかにぼんやりと読みました。

おわりに

また誰も読まない4000文字を書いてしまいました。原稿用紙なら10枚分です。もしかしてここまで読んでいただいたんですか?ありがてえ。上記リンクはアフィリエイトリンクなので、経由して買い物してくれると助かります。3月はTOEICに向けて勉強中です。

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