今の仕事を10年やりたい
「短歌研究」5月号を買い、仕事の休憩中に読もうと鞄から取り出したものの、お腹のとこに抱えたまま眠ってしまった。
閉店作業中、文学好きの同僚に「短歌好きなんですか?」と話しかけられる。
彼は短歌はまだいまいちよく分からないとのこと。
「今度、歌集を貸しますよ」と約束しました。
結構Kindleで買っちゃってるのでなかなか貸せるものがないのですが。。
で、萩原慎一郎さんの『滑走路』を貸しました。
現代短歌に触れたことがないと言っていたので。
また、作者について知ってから読んだ方がいいと思ったので、後書きから読むことを勧めました。
映画化もされているので、歌集だけに止まらない世界の広がりがあって、いろんな見方ができて、入りやすいかなと。
まぁその気軽さが打ち砕かれる歌集であることは間違い無いのですが。
その彼について。
年下ですが職場の先輩です。
自転車の技術者として頭の下がるほどの腕前です。
大学生の頃からずっと自転車の仕事をしてきたんだとか。
僕からすると、ひとつのことをずっとやり続けているのはすごいなぁ、という感じなのですが、彼曰く、「もっといろんな仕事をしてみたかった」んだそうです。
僕が編プロで本の編集や出版に関わる仕事をしていたと言ったら、もともと出版に興味があったということを教えてくれました。
本もよく読んできたようで、隣同士で自転車の整備をしているときには、よく本の話をします。
さて、短歌の仲間が欲しい。
というか自分でこれは飛び込んでいかないといけないのだろうけど、読んで批評してくれる人がいないと、自分では自分の単価の良し悪しがわからない。
これは小説の時も同じだったな。
なんか、ひとりでやっちゃっていた。
ずっと、ずっと、仲間が欲しくて書いていたのにな。
彼にも短歌を作ろうと言ってみようか。
今夜は、肉を仕込んだ。
オリーブオイルと塩とニンニクに漬け込んだ。
明日、煮込みます。
それをお弁当に入れるんだ。
野菜をたくさん入れてね。
今日はそれほどお店は混まなかったけど、それなりにまた手が真っ黒になりました。
どこかの砂や埃が油にまみれて手に馴染む。
もしかしたら、爪の中に入って取れない真っ黒な汚れの中に、どっかの海の砂とか、星のかけらとか入ってるのかもしれないよね。
そう考えると、ちょっと楽しいね。
いつの日かどこかの星の砂も来る自転車修理屋の爪のなか
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