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”原価計算×社労士”と情報発信のすゝめ


1.なぜ「原価計算×社労士」なのか?

 「原価計算×社労士」・・・この掛け合わせに疑問を持たれる方も多いのではないでしょうか?でも、この意外性のある掛け合わせに、多くのニーズがあると考えています。
 製造業における、社労士知識と関係のある「人事部門」と実際に原価計算を取りまわす「経理部門」の関係で見てみましょう。

図①:原価計算的に正しい、人事システムデータの作成は重要です

 まずは経理部門の視点。正しく原価計算を行うには、当然ながら、正しい労務費の集計も必須です。が、人事部門の担当者が原価計算や経理部門の仕事に無関心だと、人事システムと経理システムの連携エラーが発生・・・。でもエラーが出る分、未然防止ができて、まだマシな方?かもしれません。
 最悪、ヤバい労務費の財務数値がそのまま決算書数値になったりと、経理部門にとって、人事部門の正しい原価計算への理解が気になるところでもあります。

2.実は社労士が知っていて損はない原価計算の知識

 次に人事部門の視点。人事の大きな仕事の一つに「組織体制の整理」があるでしょう。ある工場と研究所組織を比較しても顕著ですが、工場というのは原価計算を目的として組織体制をなしています。コスト削減が主な命題だからです。
 ゆえに特に、工場の組織体制を作る人事部門は原価計算に精通する必要があり、製造業を支援される社労士の先生方も、支援先のニーズに応えるためにも、原価計算の知識はぜひ知っておきたい知識だと考えています。
 支援先で、ついうっかり「原単位って何だ?」なんてつぶやくと工場現場の人から白い目で見られるかもしれません・・・。

図②:研究所組織と比べると明らかですが、工場は原価計算を目的とした組織体系です

3.中小企業福祉事業団(中企団)から執筆の依頼が来た!

 このように「原価計算×社労士」の掛け合わせのアイディアのヒントを頂いたのは中小企業福祉事業団(中企団)の方でした。社労士を購読者にもつ団体ですが、私の場合、主なコンテンツは税金関連でしたので「税金×社労士」だと思っていましたが、なんと原価計算のコンテンツに目をつけていただきました。

 他にも、オレンジページからもnoteや出版物などの税金のコンテンツに着目され、税金に関する記事監修の依頼が来ています。

■ オレンジページ各号の特集「くらしのマネー学園」を監修

※オレンジページの編集者やライターの方には、拙著『日本一たのしい税金の授業』(日本実業出版社)をご参照のうえ、記事にしていただきました。

4.note執筆と情報発信の意味

 私は趣味のほか、今まで得た「仕事の知識・ノウハウのストック化」のためにもnoteに書き溜めています。
 社労士資格お持ちで会社勤務の方も多いと思いますが、私も診断士資格を持っている会社員です。診断士の場合、将来プロコンとしての「飯のタネ」を見つけるプロコン塾で1年ほど勉強しますが、卒塾後放っておくと、あっという間に知識は陳腐化します。そこでnoteなどの情報発信でブラッシュアップを図っています。noteでのアウトプット、おススメですよ!

図③:社労士や診断士のような、士業資格と情報発信は親和性があるかもしれません

■ 原価計算のエッセンスを全6回で一気読み!(サイトマップ)

※各記事は、拙著『原価計算なるほど用語図鑑』(中央経済社)より一部抜粋、編集しています。

<以上となります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました。>

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