【ミニ雑学】トレミーっちに学ぶ『黙字のp』
みなさんこんにちは。
水島ひらいちの八重です。
皆さんは、地動説って信じてますか?
どうやら、世の中には『地球は太陽の周りを回っている』と主張する人がいるみたいです。なんと嘆かわしいことか。
私たちがよく見かける太陽、朝には東の空から出てきて夕方には西に沈みますよね?
これってどう見ても地球の周りを回っていると思うんですが…。
という冗談はさておいて。
ポーランドの天文学者コペルニクスが1540年に地動説を発表するまで、世界では広く天動説という通説が一般的でした。
(私が先述したものです)
この考え方の礎を築いたのは、何を隠そうクラウディオス・プトレマイオスです。
古代ローマで活躍した彼は、天体の観測を続けた結果「これ太陽って地球の周りをグルグルしよんちゃうの?」というトンデモ理論を展開してしまい、それがあまりにも完成度が高かったため人口に膾炙してしまったというわけです。
そんな彼、英語ではトレミーと呼ばれています。
これを聞いた私は、
「ん?これってニックネームかな?
そりゃ1000年以上も人々を誤解させるハッタリをかますおバカさんなら、
ニックネームで呼ばれても仕方ないよな」
という楽観をしていました。
しかし、これは英語の命名規則的に正しい発音だと知ります。
ギリシャ人の人名末尾は格変化から来ていますので、英語では端折られることが多いです。
(アリストテレスもAristotleです)
というわけで、プトレマイオスはPtolemy、つまりトレミーと呼ばれるのです。
ここで、ひとつ疑問が生じてくるのですが、
最初のP、どこいった?
黙字のKという概念はご存知でしょうか。
本来発音していたKですが、nと組み合わせることによって発音が消えてしまった悲しい事象です。
これと同じことが、Pでも起きているんですね。
表記上、強い発音の子音+強い発音の子音の組み合わせなので省略されてしまうのは頷けます。
これ、定義自体はされていないんですけど調べてみれば色々出てきそうなので、また別枠で取り扱いたいと思います。
せっかくなので黙字のKに対応して、定義づけもしておきましょう。
Pが取れて発音してしまうので、そうだな…
『P取れマイオス』
でいかがでしょうか?笑
(おそらく続きます…)