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【蟲神器】第3回百蟲繚乱祭で使用したキアゲハデッキの紹介 公認大会編
2024年11月4日に札幌で行われた蟲神器公認大会「第3回百蟲繚乱祭」にて、私は公認大会一般の部では準優勝、サブイベントでは高い勝率を収めることができました。
それぞれのイベントで使用したデッキは異なるものですが、「キアゲハ」「キアゲハ(幼虫)」を2枚ずつ、「白夜の羽化」または「極夜の羽化」または「若虫の転生」を計2枚搭載している点は変わらずでありました。
今回はそのデッキのうち、公認大会で使用した方のデッキをご紹介をさせていただきたいと思います。
デッキレシピ
第3回百蟲繚乱祭、一般の部準優勝のデッキはこちらになります。
反射で見えにくくなっている2種類は「瀬戸際の虫時雨」「蜜蝋の壁」が1枚ずつです。
![](https://assets.st-note.com/img/1731314325-GC5Zl9mybS0PRojUMNzdIvrD.jpg?width=1200)
各カードの役割や採用理由
キアゲハ
前提として採用したカード①。高耐久の青の虫として対戦中盤に立てる他、羽化や蜉蝣の閃きと併用することで複数打点出して走り抜ける役割を持ちます。
キアゲハ(幼虫)
前提として採用したカード②。羽化・キアゲハと併用して合計2打点を出す・ゴライアスオオツノハナムグリかナミゲンゴロウを取る・体力900の緑の虫としてそれなりの耐久の壁を立てるなどの役割を持っています。
白夜の羽化
前提として採用したカード③。走り抜けるための打点を稼ぐ札ではありますが、今回それに関してはどちらかというと極夜の羽化に頼るつもりでした。1枚だけ白夜の羽化にしたのはアグロ相手に早期にキアゲハを立てられるルートを確立したいからでした。
極夜の羽化
前提として採用したカード④。羽化に関して、走り抜けるための打点を稼ぐ札のメインの方です。動作させるためには予めキアゲハを捨て札に置いておく必要がありますが、ハンデス系のデッキに対する対策として採用しました。
カイコ
水生昆虫へのメインの回答として2枚採用しました。こちらの4エサ目に相手が虫を出していない状況でぽんと立てることができれば無色の高耐久である性質から2回くらいぽこぽこ殴ることができます。
テイオウムカシヤンマ
タガメに対応できることと、緑に対して一番火力を出せるため採用しました。タイタンオオウスバカミキリなどの緑の大きな虫を採用したデッキ相手に正面から殴り合うつもりでいたので2枚採用にしました。正直なところ<生きた化石>に関してはオマケ程度に考えています。
息吹の解放
低コストで撃てばアグロ対応、コストをかければ体力1000を超える虫も取れる優等生なので2枚採用。4弾環境現在も水生昆虫デッキは強く、その影響で採用されるロードハウナナフシはキアゲハをたやすく取れてしまうので大事な対抗手段となります。
蜉蝣の閃き
メインの役割はキアゲハ羽化とのセット運用で一気に打点を稼ぐことです。低コストでキアゲハ羽化が実現できるのでアグロ相手にも同様の使い方をすることもあります。単純に強いカードであることと、アグロ対策として運用する際の実現する確率を高めるために2枚採用にしました。(白夜の羽化を1枚採用にしているため、コンボパーツ4種類中2種類が1枚採用は厳しいと思いました)
瀬戸際の虫時雨
蜉蝣の閃き同様に一気に相手へ打点を叩きこむメインの札です。私が結局現在も1枚しか持っていないこともありますが、このデッキ自体枠がカツカツなので1枚採用に留めています。
ヘラクレスオオカブト
青の高火力の虫兼強化札使用のデッキへの回答としてお守り程度に1枚採用しました。エサ場に埋めることは多いですが、空蝉の皮鎧などを付けた大型の虫が出てきたらエサ場から出張して投げてもらいましょう。
ミヤマクワガタ
4弾環境現在に刺さるスタッツをした青の虫です。1枚採用までしかできませんでしたが、タガメ・サシハリアリ・コバルトブルータランチュラの処理を一手に担っています。
オオトモエ
こちらも1枚採用しかできませんでしたが、水生昆虫相手にはやられてもらって相手のエサ場のカードを裏にする、ハンデス系相手には3ターン目に立てられてサシハリアリに対して回答できると重要なカードです。
電気虫の稲妻
息吹の解放以外にアグロ相手への回答として準備しましたが、2コストかかっても1000ダメージを選んだ理由は2つあり、カイコ+こちらで合計1300ダメージ→ロードハウナナフシが取れることと、最近札幌で活躍したサバクトビバッタへの対抗手段としてこれがないと安定性に欠けると判断したからです。
蜜蠟の壁
このデッキには<とびだす>や<かばう>などの縄張りを引いてリアクションできる札がありません。元々枠がカツカツで、採用できても1枚程度でアグロ対策として考えると頼りなさすぎるので蜜蠟の壁1枚採用にすることにしました。ちなみに水生昆虫相手にも打点計算をずらせるので有難い味方です。
簡単な運用
基本的にこのデッキは蜉蝣の閃き・瀬戸際の虫時雨・各種羽化で一気にリーサルまで到達しに行くデッキですが、見込める打点数は大体4打点くらいです。相手へのリーサルに届くためには相手の縄張り残り3枚程度まで減らさないといけないので、相手へかなり手札を与えてしまうことに注意しましょう。
意識したデッキは主に「水生昆虫」「白銀ハンデスタイタン」「血盟使用の最速を求めたアグロ」の3つです。
ただしどのデッキへの対策意識もギリギリであり、引き運が良ければ勝てる、普通以下なら勝てないと思っていいでしょう。
水生昆虫
カイコを立てられるときに相手が何か虫を場に出していなければ出して攻撃を始めます。カイコを読まれてナミゲンゴロウやタイコウチなどを立てられていたら正直なところこちらの手札=状況次第で臨機応変にというあやふやな回答になりますが、できるだけカイコを立てて相手のコスト軽減を妨害することを目指します。虫で処理しようとしたら基本相手は6コストの虫しか候補に上がらないので強気で行きましょう。
カイコがいなくてもオオトモエがいたら迷わず出します、カイコにも言えることですが除去札で対応されたらそれは仕方ないのでどんどん出してちまちま相手の縄張りを減らします。注意点としてカイコとセットで出したら<くちなし>で相手のエサ場を裏返せないのでなるべく一緒には出さないようにしましょう(大会中やらかしました)。
相手のエサ場や捨て札を見て緑の大型虫2枚以上処理できたと思ったらキアゲハも追加で出して良いです、相手は除去札以外に1枚で処理できる手段を持っていません。
上記の展開を目指しつつこちらは蜉蝣の閃き・瀬戸際の虫時雨・キアゲハの羽化セットを手札に揃えて、リーサルが取れるラインに達したら迷わず仕留めにかかりましょう。<とびだす>・<かばう>などの引かれ具合によっては攻撃を止められてしまいますが、正直なところ相手は環境トップのデッキです、危うくてもアクセルを踏みます、余ったコストと手札の除去札でそれも対応できればラッキーと思うことにします。
白銀ハンデスタイタン
先に結論を書くと今回のデッキでは対策不足でした。しかしプラン自体はありましたので記述します。
この気配を感じたらテイオウムカシヤンマはエサ埋めは1枚までにして、ハンデスでは基本捨ててはいけません。<生きた化石>は機能しますがそれでも捨ててはいけません。
サシハリアリかコバルトブルータランチュラが出てくる前にオオトモエ・カイコあたりを出すことができれば立てましょう、キアゲハ(幼虫)も1枚エサ場に既にあったりするなら2枚目は出してOKです。こちらの先手が間に合わずにハンデスを受けたら最優先で捨てるべきはキアゲハ、次点でカイコくらいに思います。
こちらも始動が遅いデッキではありますが、最終盤まで展開を持って行かれると不利なので攻撃できるチャンスでは迷わず攻撃するつもりで動きます。
あとは水生昆虫相手のとき同様、走れる札を溜めて一気に攻めるプランで行きます。
アグロ
相手の小型虫をなるべく除去札で破壊しつつ蜉蝣の閃き+白夜の羽化の1コストキアゲハ羽化のコンボ成立を狙います。
ただしプラチナコガネなどのエサ場裏返しを常に考慮し、使用するターンまでキアゲハ(幼虫)は手札で温めておきます。
4エサ目まで無事生存できてそれでも羽化ルートが見込めなければカイコを立てるようにします、弱点色のない体力900の虫なので相手は刺蠅の血盟以外1枚で処理できないはずで、虫で処理するなら虫2体と金色の顎門で200+200+500=900を要求できるのでかなりペースを落とせます。
相手が刺蠅の血盟を使用した場合、縄張りは当然減るのでこちらが一気に走り抜けるチャンスが生まれます。意外にもこちらの勝利で早期決着を狙うこともできるので見落とさないように注意です。
今回の結果を振り返って
今回は優勝叶わずでしたが、戦績自体は優秀ではあると思っています。
このデッキのベースは9/28に開催された「100均TCGを愛でる会」の蟲神器公認大会で優勝できたものであり(近日中にこちらの記事も公開予定です)、キアゲハとカイコの相性への信頼は私の中で強いものとなりました。
一方で色々なデッキへの対策が難しいことを実感し、実際今回ハンデス系への対策は不足し決勝戦でその手のデッキに敗れました。今後もこのデッキの調整へ挑みつつ、対策の取捨選択を検討しようと思います。
最後になりますが、長文の記事になってしまいましたがご覧いただきありがとうございます。この記事が多くの蟲主様、多くの羽化愛好家、多くのキアゲハ愛好家に届けば幸いでございます。