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【蟲神器】4弾環境でもキアゲハ羽化で優勝できました
私は蟲神器の3弾環境にて「キアゲハ」「キアゲハ(幼虫)」「白夜の羽化」を2枚ずつ搭載したデッキで一度優勝を達成しました。
4弾環境でもほぼ同様に「キアゲハ」「キアゲハ(幼虫)」を2枚ずつ、「白夜の羽化」または「極夜の羽化」または「若虫の転生」を計2枚搭載したデッキで公認大会優勝を目指すことにし、無事達成できたのでデッキの内容や運用などをご紹介したいと思います。
デッキレシピ
こちらのデッキにて、9/28に開催された100愛で会の蟲神器公認大会を優勝しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1728986138-9WvfIjBaJmtceus5Qp874MUr.jpg?width=1200)
各カードの役割や採用理由
キアゲハ
前提として採用したカード①。高耐久の青の虫として対戦中盤に立てる他、白夜の羽化や蜉蝣の閃きと併用することで低コストで複数打点出せるため一気に走り抜ける際にも使用します。
キアゲハ(幼虫)
前提として採用したカード②。白夜の羽化・キアゲハと併用して合計2打点役割はもちろんですが、手札に羽化素材が揃っていなくてもそのまま場に出して使用することがあります。主な目的としては青の虫を取るか、緑の耐久高めの虫として出して相手を動かすなどがあります。デッキ構成や展開などの場合によってはくさいツノを使用して膠着気味な展開を作ることもあります。
白夜の羽化
前提として採用したカード③。極夜の羽化や若虫の転生も候補にありましたが、今回のデッキはそれなりに走るタイプなのでその相性やアグロ意識から出番が早めに来やすい白夜の羽化2枚にしました。
ゴライアスオオツノハナムグリ
本デッキ貴重な<とびだす>枠。<とびだす>や<かばう>を積む余裕がそんなになかったので、いちばん信頼できるゴライアス2枚だけにしました。
カイコ
<>付きの技をなくすことで盤面に影響を与えることができるカード。主に水生を意識して2枚採用にしましたが、普通に4ターン目にポンと出しても取られにくいスタッツをしているのでゲームの流れを作る役割を担ってもいます。
テイオウムカシヤンマ
今回<生きた化石>に関してはわりとどうでもよくて、素で攻撃1100を出せる→タガメを取れる点と、強力な赤の虫であることから採用しました。緑の高コスト帯の虫はほぼこいつに任せるつもりでいたので2枚採用にしました。
蜉蝣の閃き
羽化による2打点を1コストで実現することと、リーサルを取りに行くときに打点を叩き込むときに使うのが主な役割です。可能なら1試合で2回使用したいので2枚の採用となりました。
ヘラクレスオオカブト
このデッキは青で高耐久の虫はキアゲハがいますが高火力ではないため、「青」「高火力」の特性を揃えた虫を1枚は採用したく選ばれました。ヘラクレスである理由はキンオニなどの強化札をふんだんに使用するタイプのデッキへの回答も兼ねています。
サカダチコノハナナフシ
パラワン対策などを理由に強力な緑の虫を1枚(できればそれ以上)採用しておきたかったので選ばれました。採用できる枠が1だけだったのでできるだけ強い虫として6コストのものを選びましたが、あえてオオキバ・キマダラにする理由もなく、8エサ以上貯める見込みも薄かったのでタイタンも考えにくいためこのカードとなりました。
電気虫の稲妻
2コストあれば使える1000ダメージの札として採用しました。私が活動している札幌にて直近2大会ほどサバクトビバッタが活躍していたことや、テイオウゼミもちょうど処理できることなどから1枚だけ採用することにしました。
瀬戸際の虫時雨
「1枚で2体虫を出せる。強い。」という特性と、このデッキが走り抜けるタイプであることの相性から採用しました。そもそも私はこのカードを1枚しか持っていませんが、デッキのバランスから考えて1枚だけがベターかなと思っています。
メタゲームの読みと結果
今回紹介したデッキは下記のようなメタを読んでの各カードの採用となりました。当たった・外れたはともかく、かなりの割合で考慮しない・あるいは考慮を薄めたデッキのアーキタイプが存在します。
水生昆虫
大会中にはまずいる・1回は当たると思いました。しかし長らく環境最前線を走っているデッキなだけあって安定して有利を取れる構築は難しいと判断し、対策はカイコを2枚搭載、5~6コストのタフな虫を多めに採用するに留めました。ちなみに私は純粋な水生昆虫デッキには当たりませんでした。
ハンデスタイタン
事前に参加者が確認できたので、その名前や人数から今回はあまりいない・当たらない、マッチするとしてもせいぜい1回と考えました。ハンデスに関してはテイオウムカシヤンマの2投や、実際に手札を捨てさせられる際に場合によりブラフでキアゲハ成虫を捨てて極夜の羽化を匂わせることで次以降のハンデスを躊躇させられればOKかなと思っていました。それほど見ないと思っていたのでタイタンオオウスバカミキリなどの大きな緑の虫に関してもテイオウムカシヤンマ2枚以上のリソースは割けないと判断しました。
アグロ
無視はできないけど対策はギリギリのラインを攻めました。1コストで使える焼き札は2枚、<とびだす>持ちも2枚でしたが、羽化に関してはアグロ意識で白夜の方を2枚搭載、一応レベルで電気虫の稲妻も準備といった具合でした。大会決勝ではアグロに当たったのですが、実際豪運ありきで勝てた試合でした。
セミ
こちらも「いる可能性は無視できないけどしっかり対策するレベルではない」という認識でした。そのため電気虫の稲妻はあるものの緑の大きな虫はサカダチ1枚でした。
化石ワンショット含むワンショット
このアーキタイプだけを意識して何かカードを搭載するということはしませんでした。直近の大会や事前に確認できた参加者リストから、そうそう現れないだろうと踏んだのが理由です。ちなみにフタを開けると大会1戦目で赤単のワンショットに当たりましたが、手探りで戦いつつ何とか勝利を収めました。
基本的な運用
このデッキはカイコで少々相手の縄張りを削りつつ妨害・盤面のリードを取りつつ、試合終盤に一気に走り抜けるデッキです。
こちらが4ターン目を迎えたときに相手が何も虫を出しておらず、カイコを立てることができるなら基本的に出してそのまま攻撃してよいでしょう。その後は草薙の劫火をどれだけ警戒するかですが、それほど使われないと判断したらキアゲハなどの高耐久の虫をもう1枚出して縄張りを3~4枚程度までどんどん削ります。あとは有利な盤面ができたら蜉蝣の閃き・瀬戸際の虫時雨と合わせて一気にリーサルを取りに行くだけです。
目指す盤面・状況としては、こちらが虫を1~2体出せていて相手の虫は処理できている、相手の縄張りも頼りない状況でこちらは手札も数枚程度はあり「この虫を処理しきれないと一気に走ってリーサルを取りますよ」と圧をかけ続けることです。可能なら2体虫を出して1体までなら処理されてもリーサルを取れるように相手の縄張り枚数を調整してもいいでしょう。
この盤面を目指す際にカイコは<>付きの技を封じつつ高耐久の虫としても居座ってくれるのでできるだけ出して生存させておきたいです。
追加で言ってしまうと、相手のプレイスタイルのメタ読み次第ではこちらの手札に蜉蝣の閃き・瀬戸際の虫時雨が不足していて本当はリーサルを取れないのにさもあるかのように振舞って圧をかけてもいいです。相手は勝手に最悪の場合を想定して無茶して多めにこちらの虫を処理してくれるので有利を継続できますし、その際にこちらが縄張りを引いたりドローにより本当にリーサルが取れるようになることもあります。
今回の優勝を振り返って
今回の優勝に関しては運の要素が強かったと思っています。
シンプルに強い水生昆虫デッキを誰かが知らず知らずのうちに撃破してくれていたり、裏側の話をするならばいつもは意識せざるを得なかった地元の強豪蟲主が一部不参加であったりなどしていました。
しかしその一方で今回優勝できるだけのポテンシャルをキアゲハやその他今回採用したカードに確認できたことは非常に意味のあるものだとも思っています。特にカイコ成虫とキアゲハ成虫については比較的高水準な相性の良さを感じました。
蟲神器は早くもブースターの5弾が予告されましたし、4弾環境の現在でもメタは大きく動くことが予測され対戦環境はどんどん複雑になっていくのではないかと個人的には感じていますが、その環境下でもまだまだキアゲハと羽化パーツを使用して戦い抜いていきたいと思います。
最後になりますが、文字ばかりの本記事を閲覧いただき誠にありがとうございました。この記事が多くの蟲主様、多くの羽化愛好家、多くのキアゲハ愛好家に届くことを願っております。
追記
本記事で紹介したデッキを私が使用している対戦動画がyoutubeにてアップロードされています。
私がメンバーとして在籍している「北の蟲塾」というチャンネルです。併せてこちらのコンテンツもお楽しみいただければ幸いです。